おはようございます!FX編集部の田中です☀️
昨日の海外市場は、米国株が4日続伸するなど明るいムードが広がりました。FRBの12月利下げ観測が84.9%まで上昇したことが投資家心理を大きく改善させ、日本市場でも日経平均が10日ぶりに5万円台を回復しています。
本日は感謝祭で米国市場がお休みですので、比較的落ち着いた展開が予想されますが、昨日の重要なニュースをしっかりチェックしていきましょう!
本日の主要ニュース
日経平均が5万円台回復!608円高で3日続伸
27日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比608円03銭(1.23%)高の5万167円10銭で取引を終えました。終値ベースで5万円台に乗せるのは11月17日以来、7営業日ぶりとなります。
前日の米国株市場でダウ平均が314ドル高、ナスダックが189ポイント高と4日続伸したことを受け、東京市場でもハイテク株を中心に買いが広がりました。特にアドバンテスト、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンなど指数寄与度の大きいハイテク株が堅調に推移しています。
東証プライム市場の売買代金は4兆9659億円で、33業種のうち19業種が値上がりしました。プライム市場の値上がり銘柄は969銘柄(全体の60%)に上り、市場全体に買いが広がった形です。
ただし、後場は5万100円~5万200円のレンジでもみ合いが続きました。25日移動平均線が5万100円台に位置しており、この水準を明確に上抜けられるかが今後の焦点となります。心理的な節目である5万円を回復したことで、投資家心理の改善が期待できそうですね。
米国株4日続伸、12月利下げ確率が84.9%に上昇
26日のニューヨーク株式市場で、主要3指数が揃って4日続伸しました。ダウ工業株30種平均は前日比314ドル67セント(0.66%)高の4万7427ドル12セント、ナスダック総合株価指数は189ポイント10セント(0.82%)高の2万3214ポイント69セント、S&P500株価指数は46ポイント73セント(0.69%)高の6812ポイント61セントで取引を終えています。
市場の注目は、FRBの12月利下げ観測です。CMEのフェドウォッチツールによると、金融市場が織り込む12月の25ベーシスポイント(bp)利下げ確率は84.9%に達しました。前日発表された週間新規失業保険申請件数が21万6000件と市場予想を下回り、4月中旬以来約7カ月ぶりの低水準となりましたが、失業保険継続受給者数は196万人と高水準が続いており、労働市場の軟化を示唆しています。
FRBが26日午後に公表したベージュブック(地区連銀経済報告)では、「米経済活動はここ数週間、ほとんど変化が見られなかった」と指摘されました。雇用については「わずかに減速し、およそ半分の地区が労働需要の弱さに言及した」とまとめられており、利下げを支持する内容となっています。
ハイテク株では、エヌビディアの好調な決算に続き、AIサーバーメーカーのデル・テクノロジーズの第4四半期業績見通しが市場予想を上回り、デル株は5.8%上昇しました。先週見られたハイテク株の割高懸念が後退し、AI関連株への買いが戻ってきたことは心強い材料ですね。
野口日銀審議委員の発言、円への影響は限定的
27日、日本銀行の野口旭審議委員が大分県金融経済懇談会後の記者会見で、金融政策について「非常に注意深く適切に、遅すぎず早すぎずやらなければならない状況に入っている」と述べました。
野口委員は日銀内で「最後のリフレ派」と目されており、早期利上げに前向きな姿勢を示すかが注目されていました。しかし、発言内容は予想の範囲内で特段のサプライズはなかったとの見方が市場で広がり、為替相場への影響は限定的となりました。
ドル円は一時155円66銭前後まで下落する場面もありましたが、その後156円台前半まで戻しています。155円台後半では顧客筋のドル買い意欲が残されており、この水準が当面の下値サポートとして機能しそうです。
前日26日には、一部通信社が「日銀は12月利上げの可能性に市場を対応させるため、市場への情報発信を調整している」と報道していました。ただし、日本政府が補正予算案で11兆円以上の国債を追加発行する方針も伝わっており、財政拡大が円安圧力として作用する可能性もあります。
12月の日銀金融政策決定会合(18~19日)での判断が注目されますが、利上げが実施されたとしても小幅なものにとどまるとの見方が多く、円安基調は継続するとの見方が優勢です。
原油価格が反発も、停戦交渉への期待が上値抑制
26日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、WTI原油先物1月物は前日比0.70ドル(1.2%)高の1バレル58.65ドルで取引を終えました。前日に一時1カ月ぶりの安値(57.10ドル)を付けていた後の反発で、27日の感謝祭休場を前にした持ち高調整の買いが入りました。
FRBの12月利下げ観測が引き続き相場を支えた一方、ロシアとウクライナの和平交渉進展への期待が上値を抑制する形となっています。トランプ米大統領は25日に自身のSNSで「両国間で残る意見の相違はわずかだ」と主張し、プーチン大統領とゼレンスキー大統領と近く会談する可能性を示唆しました。
停戦が実現すれば対ロシア制裁が解除され、原油供給が増加するとの観測が市場で広がっています。一方、26日に発表された米国の石油掘削設備(リグ)の稼働数は前週から減少しており、需給引き締まり観測も根強く残っています。
NY金先物は2月物が前日比25.0ドル(0.6%)高の1トロイオンス4202.3ドルで続伸しました。米利下げ観測を背景に、金利のつかない資産である金への買いが継続しています。金価格は4200ドル台を維持しており、じわりと上昇トレンドが続いている印象です。
豪10月CPIが予想上回り加速、RBA利上げ観測が浮上
26日に発表されたオーストラリアの10月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.8%と、市場予想および前月(ともに+3.6%)から伸びが加速しました。コアCPIにあたるCPIトリム平均も+3.3%と予想(+3.0%)を上回り、前月(+3.2%)から伸びが加速しています。
この結果を受けて、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場では、豪州準備銀行(RBA)が来年後半に利上げに転じる可能性を織り込み始めました。RBAは2024年後半から利下げサイクルに入ると予想されていましたが、根強いインフレがこの見通しを覆す可能性が出てきました。
豪ドルは対円で一時上昇しましたが、日本の日銀観測報道や米ドル全般の動きに押され、その後は限定的な値動きにとどまっています。豪ドル円でポジションを持たれている方は、RBAの政策スタンス変化に注意が必要かもしれませんね。
今後の注目ポイント
📅 短期的な注目点(今週~来週)
- 11月28日(木):米国市場は感謝祭の翌日で半日取引。薄商いが予想されます
- 12月1日(日):OPEC+会合で生産方針が決定される見込み
- 12月6日(金):米国雇用統計の発表(利下げ観測に大きな影響)
📊 中期的な注目点(今月~来月)
- 12月17~18日:FOMC(米連邦公開市場委員会)開催。12月利下げの最終判断
- 12月18~19日:日銀金融政策決定会合。12月利上げの可否が焦点
- 日経平均の25日移動平均線(5万100円台)突破の可否:上抜ければ5万2000円台を目指す展開も
🌍 長期的な注目点
- ロシア・ウクライナ停戦交渉の行方:実現すれば原油市場に大きな影響
- トランプ政権の関税政策:農機大手ディアが年間利益見通しを下方修正するなど、企業業績への影響が顕在化
- 日本の補正予算11兆円超の詳細:財政拡大が円安圧力として作用する可能性
編集部からのコメント
昨日の市場は、米国の利下げ観測が強まったことで全般的にリスクオン(リスク選好)のムードが広がりました。日経平均が5万円台を回復したのは心理的にも明るい材料ですね。
ただし、本日は米国が感謝祭で休場となり、明日も半日取引のため、週末にかけては材料不足で値動きが鈍化する可能性が高いです。無理にポジションを取るよりも、来週以降の重要イベントに備えて戦略を練る時間として使うのも良いかもしれません。
特に注目したいのは、12月17~18日のFOMCと18~19日の日銀金融政策決定会合です。両方の中央銀行の動向が、年末から年明けにかけての為替相場を大きく左右することになりそうです。しっかりと情報収集を続けていきましょう!
本日のまとめ
✅ 日経平均が5万円台回復、米国株高が支援材料
✅ 米FRBの12月利下げ確率が84.9%に上昇
✅ 日銀の野口審議委員発言、円への影響は限定的
✅ 原油は反発も停戦交渉への期待が上値抑制
✅ 豪CPIが予想上回り、RBA利上げ観測が浮上
本日も良い取引をお過ごしください💰
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FX編集部 田中
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