【2025年12月24日】最新海外FX投資ニュース

皆さま、おはようございます。クリスマス、いかがお過ごしでしょうか。

昨日の海外市場は、クリスマス前の薄商いながら、重要な動きが複数見られました。金価格が史上初の4500ドル突破という歴史的瞬間を迎えた一方、為替市場では日本政府による強い円安けん制発言が話題となりました。また、米国経済の底堅さを示すGDPデータが発表され、2026年の金融政策見通しにも影響を与えそうです。

本日も市場は欧米のクリスマス休暇で参加者が限定的となりますので、急な変動には十分ご注意ください。

それでは、昨日の主要ニュースを見ていきましょう。


目次

昨日の主要ニュース

金価格が史上初の4500ドル突破!貴金属市場が軒並み最高値更新

「金が初めて4500ドルを突破し、銀・プラチナも最高値を更新しました。ドル安と利下げ期待が追い風となっています」

昨日の海外市場で、金現物価格が心理的な節目となる1オンス=4500ドルを初めて突破し、4512.66ドルまで上昇しました。米金先物も4540.60ドルと最高値を更新しております。

さらに注目すべきは、金だけでなく貴金属市場全体が記録的な上昇を見せたことです。銀現物は史上最高値となる71.85ドル、プラチナも2347.40ドルと、それぞれ過去最高値を更新しました。

主な上昇要因は以下の通りです:

  • ドル指数が約3カ月ぶりの安値に下落し、ドル建て金価格が相対的に割安に
  • FRB(米連邦準備制度理事会)の追加利下げ観測によるドルの先安感
  • 安全資産としての需要増加
  • 地政学リスクの高まり

金価格は年初来で72%の上昇、銀は149%の上昇という驚異的なパフォーマンスとなっています。投資家の皆さまの中にも、貴金属への投資をされている方がいらっしゃるかもしれませんね。

市場への影響: 東京市場では、住友金属鉱山やJX金属など非鉄金属関連株が大幅高となりました。商品市場全体にも資金流入が活発化しており、リスク回避ムードが強まっています。

今後、金価格が5000ドルに向かうかどうかが市場の関心事となりそうです。


片山財務相が「断固として措置」と発言、為替介入リスクが急浮上

「片山財務相が投機的な円安に『断固として措置をとる』と発言し、為替介入への警戒感からドル円は155円台まで急落しました」

片山さつき財務相が昨日、足元の為替相場について非常に強いトーンで警告を発しました。

閣議後の会見およびBloombergのインタビューで、片山財務相は現在の為替動向について「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映しているとは到底思えない」「完全に投機的な動き」と明言されました。

その上で、以下の重要な発言がありました:

  • 「9月の日米財務相共同声明の考え方を踏まえて、行き過ぎた動きには対応を取る」
  • 「断固として措置をとる」
  • 円買い介入について「フリーハンドだ」(いつでも実施できる状態)

市場の反応: この発言を受けて、ドル円相場は156円台から一時155.65円まで急落しました。12月19日の日銀金融政策決定会合後に進んだ円安の動きを完全に巻き戻す形となっています。

市場では、政府・日銀による円買い介入が現実味を帯びてきたという見方が広がっています。過去の介入実施レートを考えますと、150円台後半は警戒ゾーンと言えるでしょう。

投資家の皆さまへ: 年末年始の薄商いの中で、介入が実施されると大きな変動となる可能性があります。ポジション管理には十分ご注意ください。特に、レバレッジを効かせた取引をされている方は、損切りラインの設定を改めて確認されることをお勧めいたします。


米GDP速報値が予想大幅上回る4.3%増、景気の底堅さを確認

「米7-9月期GDP速報値が4.3%増と市場予想を大幅に上回り、米経済の力強さが確認されました。FRBの利下げペース鈍化観測が強まっています」

米商務省が昨日発表した2025年7-9月期(第3四半期)の実質GDP速報値は、市場に大きなサプライズをもたらしました。

発表内容:

  • 実質GDP:前期比年率4.3%増(市場予想3.3%、前期3.8%)
  • 個人消費:前期比年率3.5%増(市場予想2.7%)
  • 11月鉱工業生産:前月比0.2%増(市場予想0.1%)

GDPの約7割を占める個人消費が予想を上回る伸びを示したことが、全体の成長を牽引しました。政府機関の一時閉鎖という逆風があったにもかかわらず、この成長率は2018年10月以来、約2年ぶりの高水準となっています。

市場への影響:

  • 株式市場: S&P500指数が終値ベースで史上最高値を更新、NYダウも4日続伸
  • 債券市場: 米長期金利が一時上昇(利下げペース鈍化観測)
  • 為替市場: 本来はドル買い材料ですが、片山財務相の発言で相殺される形に

この強い経済指標により、FRBが2026年に慎重な利下げペースを取るとの見方が強まっています。市場参加者の間では、来年の利下げ回数が当初想定よりも少なくなる可能性が議論され始めました。

米国経済の底堅さは、世界経済全体にとって良いニュースではありますが、金利環境の変化には注意が必要ですね。


日経平均4日ぶり反落も底堅さ維持、半導体株は堅調推移

「日経平均は68円安の5万344円で4日ぶりに反落しましたが、半導体株は堅調で、クリスマス前の薄商いの中でも底堅さを保ちました」

昨日の東京株式市場は、クリスマス休暇前の様子見ムードの中、やや上値の重い展開となりました。

市場概況:

  • 日経平均株価:50,344.10円(前日比-68.77円、-0.14%)
  • TOPIX:3,407.37(前日比-15.88、-0.46%)
  • 売買代金:3兆9,281億円(4兆円割れの低水準)
  • 値下がり銘柄数:1,017 値上がり銘柄数:511

前日の米国株高を受けて買い優勢で始まりましたが、その後は徐々に上げ幅を削る展開となり、後場にマイナス圏に転じました。

セクター別動向:

  • 【上昇】キオクシアHD、アドバンテスト、東京エレクトロンなど半導体関連株
  • 【上昇】住友金属鉱山など非鉄金属株(金価格高騰の恩恵)
  • 【下落】ソフトバンクG、ファーストリテイリングなど値がさ株
  • 【下落】メガバンクなど金融株

海外投資家の参加が限定的だったことに加え、1ドル=155円台半ばまで円高が進んだことが、輸出関連のハイテク株の上値を抑える要因となりました。

ただし、下落幅は限定的で、5万円台は維持しています。市場の底堅さは保たれていると評価できるでしょう。


日銀議事要旨で円安警戒、追加利上げへの布石か

「日銀が公表した10月会合の議事要旨で、複数の委員が円安による物価上振れリスクを警戒し、追加利上げの必要性を示唆しました」

日本銀行が昨日公表した10月29-30日の金融政策決定会合議事要旨から、興味深い内容が明らかになりました。

主なポイント:

  • 複数の政策委員が「円安の進行が物価の上振れを招く」可能性を指摘
  • 「金利を引き上げることは、長い目で見て安定した経済・物価の実現につながる」との認識
  • 現在の政策金利が「中立金利」よりも低い水準にあるとの見方
  • 世界貿易や政策の不確実性に対し「先入観を持たずに」評価する必要性を強調

企業が賃上げや値上げに積極的になる中、円安が輸入物価を押し上げてインフレ圧力を高める懸念が議論されていたことが分かります。

今後の焦点: 次回2026年1月の金融政策決定会合で、追加利上げが実施される可能性が注目されます。日銀が段階的な金融政策正常化を進める姿勢を崩していないことが、改めて確認された形です。

円安けん制と合わせて考えますと、日本の金融当局は円安に対して政策面・介入面の両面から対応する構えを見せていると言えるでしょう。


今後の注目ポイント

📅 本日(12月24日)の注目イベント

  • 日本: 景気動向指数(10月・確報値)14:00
  • 米国: 新規失業保険申請件数、クリスマス前の短縮取引

📅 今週の主要イベント

  • 12月25日: 欧米市場はクリスマスで休場
  • 12月26日: 各国市場がクリスマス明けで再開

🎯 中長期で注目すべきポイント

  1. 為替介入のタイミング
    片山財務相の発言により、介入リスクが現実味を帯びてきました。年末年始の薄商いでの急変動には警戒が必要です。
  2. 金価格の行方
    4500ドルを突破した金価格が、次の節目5000ドルに向かうかどうか。ドル動向とFRBの政策スタンスがカギとなります。
  3. FRBの2026年利下げペース
    強い米GDP統計により、利下げペース鈍化観測が浮上。来年1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での議論に注目です。
  4. 日銀の追加利上げ時期
    2026年1月の金融政策決定会合で追加利上げがあるか。円安動向と春闘の賃上げ率が判断材料となるでしょう。
  5. 年末年始の流動性リスク
    市場参加者が少ない中での急激な価格変動にご注意ください。

編集部からのコメント

皆さま、いかがでしたでしょうか。

クリスマスイブという時期ながら、市場は重要なテーマが満載の一日となりました。特に、金価格の4500ドル突破は歴史的な瞬間として記憶に残るでしょう。2025年の貴金属市場は本当に驚異的なパフォーマンスでしたね。

また、片山財務相の強い円安けん制発言は、市場に「介入」という言葉を改めて意識させるものでした。過去の介入実施を振り返りますと、口先介入の後に実際の介入が行われるケースも多くあります。年末年始の薄商いの中では、少しの介入でも大きな変動を引き起こす可能性がありますので、ポジション管理はいつも以上に慎重にされることをお勧めいたします。

一方で、米国経済の底堅さは世界経済にとって明るい材料です。ただし、それが利下げペース鈍化につながり、結果的にドル高圧力となる可能性もあります。このあたりの相反する要因をどう読むかが、2026年の投資戦略のカギになりそうです。

本日はクリスマスイブで市場参加者が少なく、明日は欧米市場が休場となります。大きな動きは限定的かもしれませんが、だからこそ思わぬ変動が起きやすい時期でもあります。

お取引される方は、いつも以上にリスク管理を徹底していただければと思います。


締めの挨拶

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

クリスマスイブの本日、そして明日のクリスマスは、市場から少し離れてご家族や大切な方との時間を楽しまれる方も多いかと思います。お仕事の方もいらっしゃるかもしれませんね。

どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください🎅🎄

年末年始も市場は動き続けますので、また明日も有益な情報をお届けできるよう努めてまいります。

それでは、良い一日を!


FX編集部 田中

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