おはようございます!FX編集部の田中です
皆様、クリスマスはいかがお過ごしでしたか?昨日12月25日は、欧米主要市場がクリスマス休場となり、為替市場は極めて静かな一日となりました。しかし、その前日24日の米国市場では嬉しいサプライズが!ダウ平均とS&P500が揃って史上最高値を更新し、「サンタクロースラリー」の到来を予感させる展開となりました。
本日は、クリスマス休暇中に発生した重要なニュースをまとめてお届けいたします。金価格の歴史的な高値更新や、日銀総裁の重要発言など、年末年始の投資戦略に影響を与えそうなニュースが盛りだくさんです。
それでは、早速見ていきましょう!
本日の注目ニュース
米国株、クリスマスイブに史上最高値を更新!
クリスマスイブの短縮取引となった24日の米国株式市場ですが、薄商いの中でも主要株価指数が揃って力強い上昇を見せました。
具体的な数値は以下の通りです:
- ダウ工業株30種:前日比288ドル高(+0.67%)の43,297ドル(約2週間ぶりの最高値更新)
- S&P500種:前日比22.26ポイント高(+0.32%)の6,932.05ポイント(連日の最高値更新)
- ナスダック総合:5営業日連続で上昇
取引は午後1時までの短縮となりましたが、市場参加者の減少による静かな環境の中、着実に上値を追う展開となりました。
この時期に注目される「サンタクロースラリー」とは、12月の最後の5営業日と新年最初の2営業日に株価が上昇しやすいという経験則のことです。今年もこのアノマリーが実現するのか、投資家の期待が高まっています。
この米国株高を受けて、25日の東京市場でも日経平均が63円高の50,407円で反発しました。年末に向けて、世界的なリスクオン(リスク選好)の流れが続く可能性がありますね。
投資家の皆様へ: 年末年始は薄商いとなるため、通常より価格変動が大きくなる可能性があります。ポジション管理には十分ご注意ください。
植田日銀総裁、継続的な利上げ方針を明言
25日午後1時過ぎ、東京都内で開催された経団連審議委員会において、植田和男日銀総裁が金融政策に関する重要な講演を行いました。
主要な発言内容:
- 「経済・物価の改善に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」
- 「企業の積極的な賃金設定行動が途切れるリスクは低い」
- 今回(12月19日)の利上げ判断材料は「関税政策と賃上げの動き」だった
- 2026年春闘では今年に続く水準の賃上げが実施されると予想
先週19日の金融政策決定会合では、政策金利を0.5%から0.75%へ引き上げることが決定されました。これは1995年9月以来、実に30年ぶりの水準となります。
植田総裁の今回の発言は、この利上げが一時的なものではなく、今後も経済状況に応じて継続する方針であることを明確にしたものです。
為替市場への影響: クリスマス休暇で市場参加者が少なかったため、講演前後でのドル円の目立った反応はありませんでした。ドル円は155円台後半で小動きにとどまりましたが、今後の追加利上げ観測は円高要因として意識される可能性があります。
注目ポイント: 2026年1月以降、トランプ新政権の関税政策がどのように具体化するか、そして春闘での賃上げ率(今年の5%台を維持できるか)が、次回利上げのタイミングを左右する重要な判断材料となりそうです。
金価格が史上初の1グラム2万5千円突破!
貴金属市場で大きな動きがありました!田中貴金属工業が発表する金の店頭小売価格(1グラム当たり、税込)が、24日午前に前日比154円高の2万5,015円となり、史上最高値を更新しました。
貴金属市場の状況:
- 国内金価格:25,015円/グラム(史上初の2万5千円台)
- NY金先物(COMEX):1オンス4,500ドルを初突破
- 銀・プラチナ:これらも史上最高値を更新
- 過去3ヶ月の上昇幅:約5,000円(25%の急騰)
- 2025年年間騰落率:円建てで約70%上昇
ほんの数年前まで「1グラム1万円」という数字に驚いていたのが懐かしく感じられますね。それがついに2万5千円の大台に乗りました。
価格上昇の主な要因:
- 米国の利下げ観測継続:2026年も段階的な利下げが予想されており、金利を生まない金の魅力が相対的に高まっています
- 地政学的リスク:南米ベネズエラ情勢など、世界各地の不安定要因が安全資産需要を押し上げています
- 円安進行:輸入コストの上昇が国内価格を押し上げる要因となっています
ゴールドマン・サックスは、2026年12月までに金価格が1オンス4,900ドル(現在から14%上昇)に達すると予想しており、強気な見方が続いています。
投資家の皆様へ: 金は米国株をしのぐパフォーマンスを記録していますが、高値圏での利益確定の動きにも注意が必要です。分散投資の観点からも、適切なポートフォリオ管理を心がけましょう。
ドル円155円台で膠着、クリスマス休暇で薄商い
クリスマス当日となった25日の為替市場は、予想通り極めて静かな一日となりました。
市場環境:
- ドル円の値動き:155円50銭~155円97銭の狭いレンジで推移
- 終値水準:155円70-80銭台で膠着
- 取引量:通常の数分の一程度
- 市場参加者:日本と中国のトレーダーのみ
24日には、韓国当局が「ウォンの過度な下落は望ましくない」との口先介入を行い、韓国ウォンが対ドルで急伸しました。この動きに連動して、政府・日銀による円買い介入への連想から一時155円50銭台まで円高が進む場面もありましたが、その後は自律反発し、155円台後半に落ち着きました。
植田日銀総裁の講演が午後1時過ぎに行われましたが、クリスマス休暇で市場参加者が少なかったため、目立った反応はありませんでした。
今後の見通し: 年末年始にかけても薄商いが続く見込みです。流動性の低下により、通常よりもスプレッド(売値と買値の差)が拡大したり、突発的なニュースで価格が急変動するリスクがあります。
レバレッジを効かせた取引をされている方は、年末年始のポジション管理に十分ご注意ください。
日本の住宅着工件数、予想外のマイナス8.5%
25日午後2時に発表された11月の新設住宅着工件数ですが、市場に少しネガティブなサプライズをもたらしました。
経済指標の詳細:
- 結果:前年同月比 -8.5%
- 市場予想:+0.4%
- 前回(10月):+3.2%
- 予想との乖離:約9ポイントの下振れ
この大幅な減少の背景には、いくつかの構造的な要因があります。
減少の主な要因:
- 法改正の反動減:2025年4月の改正建築基準法施行前に駆け込み需要があり、その反動が続いています
- 住宅ローン金利の上昇懸念:日銀の利上げ政策を受けて、将来の金利上昇を懸念する動きがあります
- 建設コストの高止まり:資材価格や人件費の上昇が続いています
- 人口減少:日本の構造的な人口減少が住宅需要を抑制しています
市場への影響: クリスマス休暇で為替市場の反応は限定的でしたが、この数字は日本経済の内需の弱さを示すものとして、今後の日銀の金融政策判断にも影響を与える可能性があります。GDP成長率の下押し要因となることも懸念されます。
専門家の見方では、2026年度は反動減からの回復により前年比4.9%増が予想されていますが、当面は弱い数字が続く可能性がありますね。
今後の注目ポイント
年末年始に向けて、以下のポイントに注目していきましょう:
短期的な注目点(年内~年明け)
- 「サンタクロースラリー」の継続性:米国株が年末年始も上昇基調を維持するか
- 年末年始の薄商い相場:流動性低下による急変動リスクに要警戒
- 金価格の2万5千円台定着:高値圏での利益確定売りの動向
中期的な注目点(2026年1月以降)
- トランプ新政権の政策具体化:1月20日の大統領就任式後の関税・通商政策
- 日銀の次回利上げ時期:春闘の賃上げ率と関税政策の影響を見極め
- 米国の金融政策:FRBの利下げペース(1月のFOMCは見送り濃厚)
- 2026年春闘:日本企業が今年並みの5%台賃上げを実現できるか
編集部からのコメント
クリスマス休暇で静かな市場となりましたが、その前日の米国株の史上最高値更新や、金価格の2万5千円突破など、年末らしい明るいニュースが多かった印象です。
特に注目したいのは、植田日銀総裁の継続的な利上げ方針の表明です。30年ぶりの金利水準となった今回の利上げは、日本経済が長いデフレ・低金利時代から脱却しつつあることを示す重要なシグナルと言えます。ただし、住宅着工件数の大幅な減少が示すように、内需の弱さも無視できません。日銀は今後、利上げのペース配分に慎重な判断を迫られることになりそうです。
為替市場では、ドル円が155円台での攻防が続いています。年末年始の薄商い環境では、通常よりも価格が急変動しやすくなります。特にレバレッジを効かせた取引をされている方は、ストップロス(損切り注文)の設定を再確認し、適切なリスク管理を心がけてください。
金価格については、「有事の金」という言葉通り、世界的な不確実性の高まりを反映した動きとなっています。分散投資の観点から、ポートフォリオに一定の金を組み入れることは、引き続き有効な戦略と考えられます。
締めのご挨拶
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
年末年始は市場が薄商いとなり、普段とは異なる値動きが予想されます。慌てずに、ご自身の投資戦略に基づいた冷静な判断を心がけていただければと思います。
明日以降も、皆様の投資判断に役立つ情報を分かりやすくお届けしてまいります。
それでは、本日も良い一日をお過ごしください!📈✨
FX編集部 田中
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