【2025年12月30日】最新海外FX投資ニュース

おはようございます、FX編集部の田中です。

年末最後の週となりました。週明けの海外市場は日銀の追加利上げ姿勢と米国の金融政策の行方が交錯する中、やや神経質な展開となりました。ドル円は156円台前半まで円高が進行し、NYダウは249ドル安と続落しています。

本日は年末・四半期末・半期末が重なる特殊な日で、市場参加者も少なくなっています。薄商いの中で値動きが荒くなる可能性もありますので、ポジション管理には十分ご注意ください。

それでは、前日(12月29日~30日)の重要ニュースを詳しくお届けします。


目次

本日の重要ニュース

日銀「数カ月に1回ペース」の追加利上げ示唆

日銀が12月会合の議事要旨を公表し、今後も「数カ月に1回」のペースで追加利上げを継続する姿勢を鮮明にしました。


日本銀行は12月29日、12月18-19日に開催された金融政策決定会合における「主な意見」を公表しました。今回の会合では政策金利を0.25%から0.75%へ引き上げ、約30年ぶりの高水準となったことは既報の通りです。

公表された意見の中で、特に市場が注目したのは以下の点です:

委員の主な意見

  • ある委員は「中立的な金利水準まではまだかなり距離がある」と指摘し、「数カ月に1回のペース」での利上げ継続を提言しました
  • 別の委員は「日本の実質政策金利は群を抜いて世界最低水準」と述べ、低金利が円安や長期金利上昇に影響していると分析しています
  • 「為替の物価に与える影響などを踏まえると、次回会合を待つリスクは大きい」との意見も出ており、利上げに積極的な姿勢が目立ちました
  • 「適時の利上げが先々のインフレ圧力を抑制し、長期金利の抑制につながりうる」との見解も示されました

市場への影響

この発表を受けて、為替市場ではドル円が156円台前半まで円高が進行しました。一時は156円を割り込む場面もあり、政府・日銀による為替介入への警戒感も継続しています。

また、債券市場では長期金利(10年国債利回り)が2.055%まで上昇し、22日以来1週ぶりの高水準となりました。2年国債利回りは1996年8月以来の高さを記録しています。

次回の金融政策決定会合は2025年1月23-24日に開催予定です。それまでの経済指標(特に消費者物価指数や賃金動向)や円相場の動きが、追加利上げの判断材料として注目されます。

年明けの日銀会合は今から要チェックですね!


FOMC議事録、本日深夜に公表予定

日本時間31日午前4時にFOMC議事録が公表され、FRBの2025年の利下げペースに関する議論内容が明らかになります。


米連邦準備理事会(FRB)は本日深夜(日本時間31日午前4時)、12月9-10日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表します。

同会合では3回連続となる0.25%の利下げが決定され、政策金利は4.25~4.50%となりました。しかし、パウエル議長の記者会見では「今後の利下げには慎重になる」との姿勢が示され、市場では2025年の金融政策見通しに不透明感が広がっています。

市場が注目するポイント

  • 2025年の利下げ回数に関する委員間の議論の詳細
  • インフレ再燃への警戒感の強さ
  • トランプ次期政権の関税政策が経済に与える影響への言及
  • 利下げペース減速の背景となった経済判断

現在、米金利先物市場では**1月会合での利下げスキップ確率が81.2%**と織り込まれており、次回利下げは3月または4月になるとの見方が主流となっています。

市場への影響

議事録の内容次第では、米ドルや米国債利回りが大きく動く可能性があります。特にハト派的(金融緩和を重視する)な内容であればドル売り圧力が強まり、タカ派的(物価抑制を重視する)な内容であればドル買いが進むと見られます。

ただし、年末の薄商いの時間帯での公表となるため、流動性が低く過度な反応が出る可能性もあります。レバレッジを効かせたポジションをお持ちの方は特にご注意ください。

深夜の発表ですが、重要なイベントですので翌朝の市場チェックをお忘れなく!


NYダウ249ドル安、銀先物の急落が重荷に

米国株式市場でダウ平均が続落し、銀先物が8.7%急落したことをきっかけにリスク回避の動きが広がりました。


12月29日のニューヨーク株式市場では、主要3指数が揃って続落しました:

主要指数の動き

  • ダウ工業株30種平均:249.04ドル安(-0.51%)の48,461.93ドル
  • S&P500:118.75ポイント安(-0.50%)の23,474.35
  • ナスダック総合:同様に0.50%下落

下落の主な要因となったのが、銀先物の急落です。ニューヨーク銀先物相場は前週末比で8.7%下落しました。これは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループが貴金属先物の証拠金を引き上げると発表したことが引き金となっています。

銀価格は前週末に初めて1オンス80ドルを突破していましたが、この証拠金引き上げを受けて利益確定売りが殺到しました。金も連れ安し、4,343.60ドル(-4.59%)と大幅下落しています。

セクター別の動向

  • 情報技術セクター:エヌビディアやマイクロソフトなど主力ハイテク株に利益確定売り
  • 貴金属関連株:金鉱山株ニューモント、フリーポート・マクモランが下落
  • エネルギー株:原油価格上昇を背景にシェブロンが上昇と健闘

市場への影響

ダウ平均とS&P500は12月24日に史上最高値を更新したばかりで、高値圏での利益確定の動きが出やすい状況でした。加えて年末を控えた薄商いの中、貴金属の急落が株式市場全体の投資家心理を悪化させた形です。

30日の東京市場でも、この流れを受けて日経平均が214円安でスタートしています。

年末特有のポジション調整の動きには、引き続き警戒が必要ですね。


金・原油市場で明暗、地政学リスクと利益確定が交錯

商品市場では、原油が地政学リスクで反発する一方、金は利益確定売りで急落し、明暗が分かれました。


12月29日の商品市場では、エネルギーと貴金属で対照的な動きとなりました。

原油市場(WTI原油):反発

原油価格は3営業日ぶりに反発しました。主な上昇要因は以下の通りです:

  • イエメン情勢の緊迫化:サウジアラビアが12月26日、アラブ首長国連邦(UAE)が支援する分離独立派への空爆を実施しました。サウジの国防相は27日、分離派に対して制圧地域からの撤退を警告しており、中東での供給混乱懸念が台頭しています
  • ウクライナ情勢:ロシアとウクライナの停戦交渉が難航しており、エネルギー供給への不透明感が継続しています

30日朝方の東京市場でも、原油先物(2026年5月限)は58,780円/キロリットル(前日比+20円)と反発して取引を開始しています。

貴金属市場:急落

一方、金相場は前週末に史上最高値を更新した反動で大幅下落となりました:

  • 金先物(COMEX 2月限):4,343.60ドル(-209.10ドル、-4.59%)
  • 一時は170ドル超のレンジで急落する場面もありました
  • ウクライナとロシアの和平協議進展への楽観論が、安全資産とされる金の重荷となりました

30日の東京市場でも金は軟調で、2026年12月限が22,466円/グラム(前日比-618円)と大幅安で推移しています。

市場への影響

地政学リスクに対する市場の評価が、商品によって分かれる形となりました。原油は供給懸念を重視する一方、金は和平期待を材料視する動きとなっています。

今後は中東情勢やウクライナ情勢の展開が、引き続き商品市場の方向性を左右しそうです。


年末特殊要因で薄商い、値動きに注意

12月30日は月末・四半期末・半期末・年末が重なる特殊な日で、市場参加者減少による荒い値動きに注意が必要です。


本日12月30日は、市場にとって非常に特殊な日となります。

市場環境の特殊性

  • 12月31日が年末最終営業日(日本市場は休場)
  • 米国債券市場は短縮取引、株式市場は通常取引
  • 1月1日は世界的に休場
  • 市場参加者が大幅に減少する時期

このような環境下では、以下のような動きが予想されます:

想定される市場動向

  1. 実需フローの増加:企業の決算対策やポートフォリオのリバランス(資産配分の調整)による大口取引が入りやすくなります
  2. 流動性の低下:少ない注文でも大きく値が動く可能性があります
  3. テクニカル要因の優勢:経済指標などのファンダメンタルズよりも、需給関係が価格を左右しやすくなります

本日発表の経済指標(市場への影響は限定的)

  • 17:00 スイス KOF先行指数(12月)
  • 23:00 米国 S&P/ケース・シラー住宅価格指数
  • 23:00 米国 住宅価格指数
  • 23:45 米国 シカゴ購買部協会景気指数

本日は積極的な新規ポジションは控え、既存ポジションの管理を優先することをお勧めします。


今後の注目ポイント

短期(今週)

  1. 12月31日午前4時:FOMC議事録公表
    • 2025年の利下げペースに関する議論内容
    • ドル相場への影響に要注目
  2. 12月31日:米新規失業保険申請件数
    • 年末最後の重要経済指標
    • 雇用市場の動向確認
  3. 年末・年始の実需フロー
    • 企業の決算対策やリバランス
    • 薄商いでの急変動リスク

中期(1月)

  1. 1月2日:市場再開
    • 日本市場は祝日で休場
    • 本格的な取引は1月6日から
  2. 1月20日:トランプ新政権発足
    • 関税政策の具体化
    • ドル相場への影響
  3. 1月23-24日:日銀金融政策決定会合
    • 追加利上げの有無
    • 植田総裁の記者会見内容
  4. 1月28-29日:次回FOMC
    • 利下げスキップの公算大
    • 今後の政策パス見通し

注目すべき経済指標

  • 1月10日:米雇用統計(12月分)
  • 1月中旬:米消費者物価指数(12月分)
  • 1月下旬:日本消費者物価指数(12月分)

編集部からのコメント

田中です。

年末の市場は、日銀とFRBという二大中央銀行の金融政策スタンスの違いが鮮明になってきましたね。

日銀は「数カ月に1回ペース」での利上げ継続姿勢を示し、2025年も段階的な金融引き締めを続ける方針です。一方、FRBは利下げペースの減速を示唆しており、日米金利差の縮小が意識される展開となっています。

これは円高方向への圧力となりますが、一方で米国経済の底堅さや日本経済の不透明感もあり、一方通行の相場にはなりにくいと考えています。

年末年始のトレード戦略

本日から1月5日頃までは、以下の点にご注意ください:

  1. ポジションサイズの縮小:薄商いで値動きが荒くなる可能性があります
  2. ストップロスの設定:急変動に備えた損切り設定は必須です
  3. レバレッジの引き下げ:普段より控えめな設定をお勧めします
  4. 深夜・早朝の急変動に注意:FOMC議事録など重要イベントは深夜に集中します

年末年始は「休むも相場」という格言の通り、無理に取引せず、来年に向けての戦略を練る時間として活用するのも一つの選択肢です。

本日深夜のFOMC議事録は重要ですが、無理に夜更かしせず、翌朝にしっかり内容を確認してから判断しても遅くありません。


本日のまとめ

年末最後の週は、日米の金融政策が市場の焦点となっています。日銀の追加利上げ姿勢と、本日深夜に公表されるFOMC議事録の内容が、年明けの相場の方向性を占う重要な材料となりそうです。

薄商いの中での急変動リスクには十分ご注意いただき、適切なリスク管理のもとでお取引ください。

明日は日本市場が休場となり、年内最後の取引は実質的に本日となります。良い年末をお過ごしください。

それでは、また次回の更新でお会いしましょう!


FX編集部 田中

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