おはようございます、FX編集部の田中です。
前日は、ドルが急落して主要通貨に対して大きく下げる一方、株式はハイテク主導で底堅く、原油は供給懸念とドル安を追い風に上昇するなど、複数市場で「ドル安」を軸に動きが連鎖しました。特に為替は、発言・観測報道によるボラティリティ(値動きの大きさ)が目立っており、短期売買の方ほど見出しチェックが欠かせない地合いです。
Donald Trump発言でドル売りが加速、ユーロは1.20ドル台へ
ドルは大統領発言をきっかけに売りが強まり、ドル指数(DXY)が一時95.566と4年ぶり低水準まで下落しました。ユーロは前日に1.20ドル台を突破(2021年以来)し、報道時点でEUR/USD 1.1994近辺、ポンドはGBP/USD 1.3796近辺で推移しました。円もUSD/JPY 152.10(3カ月高値)まで進んだ後、152.79近辺となっています。 Source
加えて、市場では日米当局がレートチェック(為替レートの確認)を行ったのではないかとの観測があり、円高方向の材料として意識されました。レートチェックは、必ずしも介入を意味しませんが、「当局が相場を注視している」サインとして受け止められやすい点がポイントです。 Source
読者の皆さまにとっては、ドル円は“材料が多い日ほどヒゲ(瞬間的な振れ)が出やすい”局面ですので、逆指値(損切り注文)の位置は普段より丁寧に見直しておくと安心です。
Bank of Japan議事要旨:円安と人手不足が物価押し上げ要因、追加利上げ議論を継続
日銀は、12月会合で政策金利を0.75%(30年ぶり高水準)へ引き上げた後も、追加利上げの判断材料として円安による輸入物価上昇や、人手不足を背景とした賃上げ・価格転嫁を重視していることが議事要旨で示されました。 Source
また、一部の委員からは、政策金利がインフレ率に対して低すぎることが円安・長期金利上昇の一因になり得るとの議論もあり、「適時の利上げが将来のインフレ圧力を抑え、長期金利も抑制し得る」といった趣旨が記載されています。 Source
為替は「日銀=円高」と単純化されがちですが、実際には米金利・米ドルの方向感も同時に効きます。今日のようにドル側の材料が大きい日は、円材料が“増幅装置”のように働きやすい点にご注意ください。
【金利】米10年債利回りは4.24%近辺、FOMC待ちで小動き
米10年国債利回りは、1/28に4.24%近辺で推移し、前日からは小幅低下(-0.01%pt程度)とされています。市場はFRBが政策金利を据え置く見通しのなか、次の利下げ時期を探る局面です。 Source
金利はFXにとって「通貨の利回りの魅力」を左右する材料です。特にドル円は、短期的に米2年~10年金利の変化に反応しやすいため、FOMC前後は金利チャートも併せて確認しておくと精度が上がります。
ブレント原油は67ドル台、米寒波の供給不安+ドル安が下支え
ブレント原油は67.59ドル/バレル近辺。Trading Economicsは、冬の嵐で米原油生産が最大日量200万バレル(全米の約15%)減少する可能性、湾岸輸出の停止などを材料として挙げています。さらに、ドルが4年ぶり低水準近辺まで下落したことが、ドル建てコモディティの支援材料になったと整理されています。 Source
原油は、インフレ期待に波及しやすい商品です。原油高が続く場合、金利・為替の見通しにも影響が出やすいため、エネルギー相場は「FXの周辺情報」ではなく「本体の材料」として見ておくと役立ちます。
【欧州】ECB関係者:ユーロ高が進めば追加利下げの可能性
ECB理事会メンバーであるオーストリア中銀総裁のコッハー氏は、現状のユーロ上昇は大きな問題ではないとしつつ、ユーロ高が進み続けるとインフレ見通しが下方修正され、金融政策対応が必要になる可能性に言及しました。次回会合を前に「選択肢をすべて残す(full optionality)」姿勢も示されています。 Source
ユーロは上がると嬉しい一方で、「上がり過ぎると政策側が気にし始める」通貨でもあります。EUR/USDは水準感が意識されやすい局面ですので、急伸局面では利確(利益確定)の優先度も上がります。
今後の注目ポイント
本日は、次の3点を優先的に確認しておくと整理しやすいです。
- FOMC結果とパウエル議長のコメント:据え置きでも、次の利下げ時期の示唆でドル・金利が動きやすいです。 Source
- USD/JPYの当局警戒ゾーン:レートチェック観測が続くかで、短期の振れが増える可能性があります。 Source
- 原油の供給正常化のスピード:寒波影響が長引くと、インフレ→金利→為替へ波及し得ます。 Source
編集部からのコメント
今回の相場は、きれいなトレンドというより「発言・観測・イベント待ち」で振れやすい局面です。
こうした日は、方向当てよりも「想定外の振れに耐えられる設計(ポジションサイズ・逆指値・含み損許容)」がパフォーマンスを左右しやすいです。特にドル円は、介入警戒と米イベントが重なると“動く理由が多い”ため、短期の上下動を前提に戦略を組むのがおすすめです。
締めの挨拶
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
相場の見出しが多い日は、情報の取捨選択だけでも疲れやすいので、まずは「ドル・金利・当局」の3点に絞って確認してみてください。明日も朝10時に更新いたします。
FX編集部 田中
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