おはようございます、FX編集部の田中です。今朝は、金利見通し(豪州・日本・米国)と、雇用関連指標(米JOLTS)、さらに原油の需給見通しが、為替や金利、リスク資産のセンチメントを左右しやすい地合いです。
特に、豪州は政策金利が引き上げられ、円は日銀の「利上げを急ぐべき」といった議論が意識されやすい一方、米国は求人指標が弱い場合に金利低下(=ドルの上値抑制)へつながり得ます。こうした“地域ごとの金融政策の温度差”は、通貨ペアのトレンド形成に直結しやすいため、丁寧に整理いたします。
【RBA(豪準備銀行)】政策金利を3.85%へ引き上げ(25bp)
RBAは、2026年最初の会合でキャッシュレートを25bp引き上げて3.85%としました。インフレが目標レンジ(2~3%)を上回る期間が続く可能性に触れつつ、今後は「入ってくるデータ次第」で判断する姿勢が示されています。金利の方向性が見えやすい局面は、読者の皆さまにとってもポジション管理の助けになりやすい点です。
市場では、一般に金利が上がる通貨は買われやすく、AUD(豪ドル)は相対的に底堅くなりやすい材料です。 Source
【米雇用】JOLTS求人件数が7.146百万(予想7.60百万を下回る水準として注目)
米国の雇用需給を示すJOLTS(求人件数)について、7.146百万という水準が示され、市場予想(7.60百万)を下回る形として注目されています。求人の減少は、労働市場の過熱が和らいでいるサインと解釈されやすく、金利(米国債利回り)やドルの方向性に影響しやすい点がポイントです。専門用語になりますが、JOLTSは「労働需要(企業側の求人意欲)」を見やすい指標で、FRBの政策見通しにも間接的に波及します。
【日銀】「意見の概要」で“適時の利上げ”論が意識され、円・JGBの材料に
日銀が公表した「意見の概要」では、日本の実質政策金利が世界で最も低い水準にあることや、為替市場参加者が実質金利差に着目する点を踏まえ、大幅にマイナスの実質政策金利を調整する必要性などが示されています。円安が物価を押し上げ得る点にも触れられており、金融政策と為替が結びつきやすい内容です。円相場は金利見通しに敏感ですので、見落としづらい材料として押さえておきたいところです。 Source
【ユーロ圏物価】インフレ率1.9%(コア2.3%)近辺の情報が整理され、ECBの見通しに波及
ユーロ圏のインフレ率について、Trading Economicsでは1.9%、コアは2.3%と整理されており、エネルギー価格の低下などが全体の伸びを抑える要因として示されています。インフレが落ち着く方向は、一般に金利上昇圧力を弱めやすく、EUR(ユーロ)の金利面での買い材料が強まりにくい点が投資家目線の実務ポイントです。 Source
【原油】「60ドル近辺」の見通し:供給過剰観測が地政学リスクを相殺
2026年の原油平均見通しとしてBrent 62.02ドル/バレル、WTI 58.72ドル/バレルが示されています。供給面では余剰(0.75~3.5百万バレル/日のレンジ)が見込まれる一方、イラン情勢、ロシア制裁、中東不安などの地政学リスクが「ノイズ」として価格を揺らし得る構図です。原油はインフレ期待や資源国通貨(CAD、NOKなど)にも連鎖しやすいため、ニュースの背景を知っておくと安心感が違います。 Source
今後の注目ポイント(投資家目線)
本日は「金利」と「雇用」が主役になりやすい日です。特に、
- AUD関連:RBA後の豪金利見通しが継続的に上向くか(追加利上げ観測が残るか) Source
- USD関連:JOLTSの弱さが「一過性」か「トレンド」か(米金利・ドルの方向性) Source
- JPY関連:日銀の“適時利上げ”論が円安是正にどの程度効くか(米金利との相対でUSD/JPYが動きやすい) Source
を意識すると、通貨選択とリスク管理がしやすくなるはずです。
編集部からのコメント
本日のポイントは、「各国中銀の温度差が、そのまま通貨の強弱になりやすい」点です。豪州は利上げで通貨が支えられやすい一方、米国は雇用需給の緩和が意識されると金利低下を通じてドルが伸び悩む局面があり得ます。日本は日銀のメッセージが“円と金利”の両方に波及しやすく、短期的にはヘッドラインで振れやすい点にご注意ください。
ポジションを大きく傾ける前に、指標発表時刻と、金利(国債利回り)の反応をセットで確認されることをおすすめいたします。 Source
締めの挨拶
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。相場は材料が多いほど迷いやすくなりますので、「金利差」「雇用」「原油」の3本柱に整理して、落ち着いて対応してまいりましょう。
それでは、良い一日をお過ごしください。
FX編集部 田中
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