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【謝音祭】曽我部 恵一 Causette.Joli presents 四季ライブ 「夏」

番組から
2020/07/30

“これまでも、これからも、人生を彩り、寄り添ってくれる「音楽」に感謝する1日“としてお送りする「謝音祭」。

ステイホームが続き、季節の変化に気づきにくくなっていたこの頃。曽我部恵一とあの夏を思い浮かべ、風景を慈しむ素敵な時間をCausette.Joliとともに。

渡辺麻耶:「皆さんこんにちは。渡辺麻耶です。さぁ『謝音祭』、盛り上がっていますけれども。ここからの時間は『Causette.Joli presents 四季ライブ 夏』をお送りします。

ステイホームが続き季節の変化が感じづらくなっているこの頃ですが、皆さんが、日本の夏が来たなと思う瞬間はいつでしょうか。目を閉じればあの夏の風景が思い浮かぶ。四季を感じ、風景を慈しむ素敵な時間をCausette.Joliとともにお届けしていきます。

そしてゲストにお招きしたのは、曽我部恵一さんです。よろしくお願い致します」

曽我部恵一:「よろしくお願いします。どうも」


早朝の夏の匂いが好き

渡辺:「今回は四季ライブ『夏』ということで、夏の好きな時間帯ってあったりします?」

曽我部:「夏ね。すごく早朝、5時とか、もう明けてすぐくらいの夏のちょっとひんやりした感じや夏の匂い、あれが好きですね」

渡辺:「夏独特の匂いってありますよね。朝もそうですし、夕方とかもふわっと温度プラスたぶん匂いだと思うんですけど」

曽我部:「うんうん、大好きですね」

渡辺:「子供の頃、うちの祖父の家に行くと窓がカラカラカラって音がするんですけど、それを開けた時に香るあの夏の匂いが好きだったんですよね」

曽我部:「残ってますよね。夏の匂いってね」

渡辺:「それぞれ季節に匂いとか音ってありますもんね」


フジロックは不思議なオーラがある

渡辺:「そしてこれからの時期、通常は夏フェスシーズンでもあるんですけれども今年は残念ながらコロナの影響でキャンセルのフェスが多いですよね」

曽我部:「フジロックもそうだけど、出る予定だったフェスがほぼなくなって。ちょっと過ごし方変わっちゃいますよね」

渡辺:「今までだったらこの時期はリハーサルとかですか?」

曽我部:「そうですね、リハーサルやったり本番だったり。夏フェス色んなとこ呼ばれて色んなとこで夏を過ごしてたんですけど」

渡辺:「フジロックってお話が出ましたけど、今年サニーデイ・サービスで出演予定でしたもんね。私もフジロック好きなのですごく残念なんですけれども」

曽我部:「みんなそうですよね。毎年必ず、誰が出るっていうのは関係なく行かれる方がいっぱいいらっしゃるじゃないですか、フジロッカーと呼ばれる」

渡辺:「そうそう、しかもみんな"帰る"って表現しますよね。あの地に帰る」

曽我部:「おかえりなさい的なね」

渡辺:「曽我部さんもソロでももちろんバンドでも、あとDJ、色んな形でフジロック出演されてますもんね」

曽我部:「色々出してもらって、好きな場所ですね」

渡辺:「曽我部さんにとってフジロックとか苗場ってどういう存在ですか」

曽我部:「行くとこう、気分が高揚する…なんでしょうね、あれはね」

渡辺:「なんか、魔法でもかけてるんですかね」

曽我部:「不思議なあの場の磁場じゃないけど。オーラというか、ありますよね」

渡辺:「あとお客さんの表情がすごく良くないです?」

曽我部:「良い、良い。良いし、独特の緊張感もあって、ただのんびりしてるっていうよりはみんなそれぞれにちゃんと意思があるというか、参加者に。そのミュージシャンも含めて。それが生むんでしょうね、ああいう空気感をね。本当に行った人はわかるんだけど、あそこに踏み込んだ時の気分の、非日常じゃないけど、引き締まって高揚していくような。あれはもう、あそこじゃないと感じられないものですね」

渡辺:「そうですね。結界の中に足を踏み入れるみたいな感覚があったりとか。あとおっしゃったように、癒される時間もあるんですけど、どこかハングリー精神があって、すごい色んな音を探してる自分もいたりするので、いい意味で色んな感情が渦巻いてる場所でもありますよね」

曽我部:「いい意味で、なんでもホスピタリティーがすごい完璧で、お客様いらっしゃいませっていうフェスではないじゃないですか。自分たちで作っていくというか、そこを残してくれているフェスですよね、フジロックって。お客さんが参加っていうか自分たちが作っていくっていうような。頑張んないと、うまくいかないというようなところも生まれてきてるのかもしれない」

渡辺:「フジロックのステージって他のフェスとか他のライブと比べてプレイする時も気持ちが違ったりするんですか?」

曽我部:「プレイはね、どこも一緒。プレイは、やっぱり演奏し始めたらどこでも一緒ですけどね。でもあの空間は好きです」

渡辺:「今までフジロックで、これ忘れられないな、みたいなシーンってあったりします?」

曽我部:「好きなアーティストとか見たりはして、すごく良い演奏だったなっていう思い出もあるんだけど。なんか川が流れてるじゃないですか、で、すっごい天気良い時に、誰かの演奏を見にいく途中で子供達が遊んでるんですよ。すごく暑くって。バシャバシャ川で遊んでる風景が忘れられないですね。平和だな、と思って」

渡辺:「いいですよね、ギャップが。バンドのプレイもあるけど、ちょっとこっち来ると、すごくピースフルな声が響いてるっていう」

曽我部:「なんか、川で遊ぶ子供っていいなと思って。なかなか都会だとそういう風景って見れないけど、自分たちは夏は川で遊んでたし、あぁなんか良いなあと思って。まだこういうの見られるだ、と」

渡辺:「あと大人もあそこに来るとバシャバシャやりたくなりますよね(笑)」

曽我部:「そう、みんな休んでてね。良いと思います」


Causette.Joli『なえばのそら20しゅぎょく』

渡辺:「そしてCausette.Joliなんですが、フジロックのオフィシャルサポーター参加記念として、実は雨のフジロックをイメージして作られたカラー、『なえばのそら20しゅぎょく』も発売しております。今、曽我部さんの手元にあるカラーなんですが、昨年のフジロック二日目、ものすごい雨が降ったんですね。で、その時の豪雨をイメージして作られたカラーでクリアブラックの中にシルバーの細かい綺麗なラメが散りばめられているカラーなんですよね」

曽我部:「これは綺麗(きれい)ですよねぇ」

渡辺:「なんか吸い込まれるような美しさがありますよね」

曽我部:「僕はマニキュア付けないですけど、ずっと見てたくなるものですね。すごい。で、僕パッと目に入ったのがこれだったんですけど、フジロックのイメージとは知らずに見て。聞いて、フジロックの雨をイメージしたっていうから、びっくりしました」

渡辺:「フジロックで雨経験されてると思うんですけど、このカラーわかる気がしません?」

曽我部:「ドロドロになってね、みんなでね。綺麗、美しいです」

渡辺:「しかも夜の時間帯だったので、暗い中で、正直去年の豪雨の最中は滝修行やってるのかなっていうぐらいの雨の量だったんですよ。だけどそれでもステージの音が輝いてるのがとても映えていていて。たぶんそれがこのキラキラっとしたシルバーラメで表現されてるのかなと思うんですよね」

曽我部:「なるほど、綺麗ですよね」

渡辺:「もし、このCausette.Joliのネイルポリッシュ、プレゼントするならどの色をプレゼントしたいかな、曽我部さんどの色を選ぶかなと思いまして今日ズラッとズラッと他の色も並べてみたんですが。」

曽我部:「これちょっと迷いましたけど、僕が選ばせていただいたのはこの『KINMOKUSEI KAZENOSUGATA』っていうのなんですけど、ちょっと黄土色っていうんですかね。すごく綺麗な、マットな感じの色で、あんまり派手派手しくはないんだけど、なんか女性がスッとこういうの付けてらしたら、ふっと目が行きそうな色だなと思って」

渡辺:「奥ゆかしさがある色合いですよね」

曽我部:「今日のこのフジロックのストーミーなやつとセットでいいなと思って」

渡辺:「曽我部さん的にはこのカラーを付けている女性はポイント高い」

曽我部:「ポイント高い!今日ね、麻耶さんが付けてらして、素敵ですよね」

渡辺:「はい、NAEBANOSORA 20 SYUGYOKUを。ありがとうございます。男性が爪を褒めてくれるってすごい女子的にグッときますね」

曽我部:「や、でも男は見てますよね」

渡辺:「なんかこう爪先って実はお互いのコミュニケーションの中で見えるとこだと思うんですよね。だからこだわりを持ってる女性多いと思うので、そこを褒められるとあ、見てくれてるっていう気持ちになれて嬉しいですね」

曽我部:「素敵です!」


音楽は『魔法』

渡辺:「今日のInterFM897は『謝音祭』、音楽に感謝するお祭りデーなんですけれども。こういう時、音楽があって良かったなとか音楽ありがとうって思う瞬間をあげるとしたらどうでしょうか」

曽我部:「自分がやる方なので、いつも音楽って不思議なもんだなと思ってて、自分が作って歌ったりはするんだけど、なかなか正体がわからないものでそれと格闘しているようなところがいつもあります。まぁとにかく好きですよね、音楽が。で、音楽聞き始めるともう夢中になって他のこと忘れちゃうっていうようなところもあるんで、僕にとっては魔法のようなものではあるんですけど」

渡辺:「ステイホームの期間とか改めて音楽に触れる時間も増えて。曽我部さんもそうでした?」

曽我部:「増えた、増えた。僕レコードが好きだから、レコードをまた聞き返して。あとレコードって綺麗に磨いたりするとまた音がよくなったりするんでそういうのしたりとかして(笑)」

渡辺:「懐かしい音とか聴くと、ふと色んな自分の時代に戻ったり。またその時の新しい感情みたいなのを発見できたりもして。それこそサニーデイ・サービスで『いいね!』がリリースされて、ステイホームの時に聞かせていただいてたんですが、疾走感の中にも懐かしさがあったりとか『時間が止まって音楽が始まる』っていう最後の曲に触れた時に、音楽って始まりの一歩を踏ませてくれる存在でもあるなって感じたり」

曽我部:「音楽ってどういう意味があるのかわかんないんですけど。心の中に残るもので、形はないんだけど。それが色んな時代に連れて行ってくれたり、さっきの匂いとかもそうだけど、そういうのと結びついてたりして。この曲聴くと昔小学校の時のあの風景を思い出すなっていうことがみんなあると思うんだけど、そういうものですよね。不思議な存在です」

渡辺:「そんな音楽をライブで聴きたい方が多いと思うんですが、7月からは配信ライブも行われているんですよね」

曽我部:「そうです。自分のライブがほとんどできなくなっちゃったので、こういう時にしかできない事をやってみようってことで。配信を本当にパーソナルな感じですごく開かれたインターネットっていう場じゃなく、部屋と部屋を繋いでリモート飲みのライブバージョンみたいな感じで始めました」

渡辺:「より近い距離で楽しむことができるんですね」

曽我部:「それこそラジオみたいにメッセージを読んだりとかして、普通のライブとはちょっと違う風にやってて。月に1回くらいやろうかな、と思ってます」

渡辺:「是非こちらも皆さんチェックしてください。そして今日この時間は曽我部さんの生演奏をお送りします。ではご準備いただいてもよろしいですか」

曽我部:「はい」

渡辺:「では、曽我部さん生演奏お願いします」

曽我部:「『太陽と雨のメロディ』という曲です」

〜♪


『サマー・ソルジャー』は実話!

曽我部:「ありがとうございました」

渡辺:「ありがとうございました。四季ライブ『夏』でしたけど、皆さんのところにも夏の香り、夏の空気が届いたんじゃないでしょうかね。いやぁ夏、恋したくなりますね(笑)」

曽我部:「燃えるようなね」

渡辺:「夏の恋ってちょっとおセンチで、しかも儚さもあるようなイメージありますもんね」

曽我部:「まさにその夏の恋の実話ですね」

渡辺:「実話なんですか?!」

曽我部:「実話なんです」

渡辺:「ヘヘイヘイ(『サマー・ソルジャー』の歌詞)が気になりますね(笑)」

曽我部:「思い出しました、今歌ってて。その時の暑い夏をね。だからその夏を描こうと思って夏に書いたら、リリースしたのが秋だったっていう(笑)」

渡辺:「でも秋って夏にずっと後ろ髪引かれてる季節でもあるので、より気持ちが入りそうですもんね。皆さんも今の曲を聞いて夏の思い出が蘇ってきて、そして今年の夏どう過ごそうかなって思われたんじゃないでしょうか」

曽我部:「そうですね。楽しんでください、皆さん」

渡辺:「では最後に、リスナーの皆さんにメッセージお願いできますか」

曽我部:「この夏はなかなか不思議な夏になってしまいましたけど、それはそれでその時しかできない思い出も残るだろうし、みんな(コロナウイルスに)感染しないようにとか気をつけながら夏を過ごすんだろうけど、そんな中でも絶対ちっちゃな夏の輝きみたいなものってあるし、今年の夏はダメだってことじゃなくて、こんなとこに真夏があった!みたいなことをみんな探しながら、僕もそうだし。素敵な夏を過ごしてほしいなと思います」

渡辺:「このネイルカラーじゃないですけど、小さな光の粒が集まると素敵な輝きになりますもんね」

曽我部:「そうそうそう!さっき言った真夏の朝の明け方の匂いとかそれだけでもすごい素敵だから、楽しんでください」

渡辺:「『Causette.Joli presents 四季ライブ 夏』、ゲストは曽我部 恵一さんでした。今日はありがとうございました」

曽我部:「ありがとうございました」

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2020年7月24日(金)12pm ~ 8pm

InterFM897 SPECIAL DAY 「謝音祭」

DJs: 井手大介, 堀田茜

メール:ongaku@interfm.jp

ハッシュタグ:#音楽ありがとう

radikoで『Causette.Joli presents 四季ライブ 「夏」』を聴く▼

http://radiko.jp/share/?sid=INT&t=20200724150000

特設サイト:https://www.interfm.co.jp/lp/shaonsai/