
6/24(水)の『TM NETWORK スケルラジオ』は、小室哲哉さんが担当。
前回大きな反響を呼んだ「キング・オブ・ポップ」特集の続編として「マイケル・ジャクソン Part 2」をお送りしました。80年代の栄光に安住することなく、90年代の新たなストリート・カルチャーへと果敢に飛び込んだマイケルの決意、そして小室さん自身が体験したネバーランドでの映画のようなエピソードを紐解く、まさに永久保存版の30分となりました。
小室さんがまずフォーカスしたのは、1991年リリースのアルバム『Dangerous』のオープニングを飾った「JAM」。『スリラー』や『BAD』で世界を制した巨匠クインシー・ジョーンズとのタッグを解消し、マイケルが相棒に選んだのは当時23歳だった気鋭のプロデューサー、テディ・ライリーでした。ランDMCやビースティ・ボーイズらの台頭によるヒップホップの波をいち早く捉え、重厚なグルーヴとスピード感を融合させた「ニュー・ジャック・スウィング」を大胆に導入。イントロから約1分間も続くエッジィなビートや、Heavy Dによる本格的なラップのフィーチャーなど、30代に入ったマイケルが「新しさ」を提示した決意表明の塊のようなサウンドを、小室さんは当時の音楽の潮流とともに熱く解説しました。
続いて紹介されたのは、同アルバムから7週連続全米1位を記録した世界的大ヒット曲「Black Or White」。ハードロック(白人音楽)とヒップホップ/ソウル(黒人音楽)の要素を1曲の中にインサートし、音楽における人種のラベリングを完全に否定したこの曲は、まさに全人類的ポップスの進化型。「肌の色なんて関係ない」と言い切る歌詞のメッセージ性と、それを完全にポップスへ昇華させたマイケルの凄みに、宇都宮さん、木根さんも深く感銘を受けていました。また、ミュージックビデオのオープニングで印象的なギターを弾いているガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュが、完璧主義者であるマイケルの度重なるこだわりとダメ出しに「スタジオを逃げ出したくなった」と漏らしたという、壮絶なレコーディングの裏話も。
そしてお話は、90年代に小室さんが実際にマイケルの自宅「ネバーランド」を訪れたという、とてつもないエピソードへ。前回のパリでの初対面を経て、お互いの自宅の電話番号を交換した二人。その後、サンタバーバラにある東京ドーム約232個分という圧倒的なスケールのネバーランドへ招待された小室さんですが、厳重な警備を抜けた先でサインを求められた契約書には、「ここで見聞きしたことはすべて『あなたの夢の中での出来事』として扱われる」という、あまりにもロマンチックで厳格な一文が記されていたそうです。その広大な敷地内でマイケルと対面したのは、なんとネバーランドの中にある映画館。そこからマイケル自身が運転するカートに乗せてもらい、大きなスピーカーが据え付けられた道場のような場所へと移動しました。そこで小室さんは、マイケルのために自ら制作してきた楽曲を聴いてもらったのですが、実はマイケル側は「自分のための曲」ではなく「小室さん自身の音楽(デモテープ)」を聴かせてくれていると思っていたらしい、という何ともぜい沢で微笑ましいすれ違いの裏話も明かされました。
このネバーランドでの特別な会合以降も、マイケルから突然電話がかかってくるような親密な関係が続き、トークの終盤には、小室さんが「もしかしたら、僕が作ったトラックにマイケルが仮唄を吹き込んだテープが、世界のどこかに眠っている可能性も否めない」と語るなど、スタジオは終始、驚きと興奮の溜息に包まれていました。
現在、日本でも大ヒット公開中の伝記映画『Michael/マイケル』ですが、映画では語られきれない、時代の最先端を走り続けた表現者のリアルな横顔と不世出のスターとしての魅力を、あまりにも貴重な実体験をもって届けてくれた特別な一夜となりました。

【本日お届けした楽曲】
M1:Black Or White / Michael Jackson
M2:Jam / Michael Jackson
次回も水曜夜10時30分、彼らの「好きな音楽」をディープに語り尽くします。
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毎週水曜日 10:30pm - 11pm
DJs: TMNETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登)
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