
今夜の『TMNETWORK スケルラジオ』は、7月最初の放送。先週の小室さんによるマイケル・ジャクソン特集に続き、木根尚登さんが担当を努め、音楽史に燦然と輝く偉大な4人組、The Beatlesをフィーチャーしました。
木根さんが中学2年生の頃、学校のお昼の放送から流れてきたことで出会ったという「Let It Be」。
当時すでにビートルズは解散していましたが、この曲をきっかけに完全な「ポール・マッカートニー派」となった木根さん。1970年にリリースされたアルバム『Let It Be』は、映画製作と同時進行する過酷な撮影環境やメンバー間のフラストレーション、そしてフィル・スペクターによるリプロデュースなど多くの逸話が残る作品ですが、そのただ中で生まれたタイトル・トラックの持つ美しさは今なお色褪せません。スタジオでは、ポールのソングライティングやプレイヤーとしての卓越した魅力について、3人で熱く語り合いました。トークは、TMNETWORKの歴史へと繋がる驚きの裏話へと展開。
1987年の4枚目のアルバム『Self Control』の制作時、小室さんから突然「ビートルズの『イエスタデイ』みたいな曲を 書いて」という、今だから笑って話せる大胆な“ムチャぶり”をされたという木根さん。そのオーダーを受けて書き上げたのが、今もファンに深く愛される名曲「Time Passed Me By(夜の芝生)」だったという秘話が明かされました。
さらに話は1990年、ニッポン放送『オールナイトニッポン』の企画で、24年ぶりの来日を果たし東京ドームで6日間の公演を行っていた当時40代後半のポール・マッカートニー本人へのインタビューが実現した際のエピソードへ。
木根さんはポールに直接「あなたに影響されて作った曲がある」と伝えることができ、なんとポールが生まれて初めて作った曲を、その場で本人のアコースティック・ギターの弾き語りで聴かせてもらったという、一生モノの感動的な
思い出になったそうです。
そして番組の終盤、話題は再び「Let It Be」の音楽的な凄みへと戻ります。高校1年生の頃、音楽雑誌『guts』や『新譜ジャーナル』に掲載されていた鍵盤のコード図絵を必死に見つめながら、初めてピアノで弾けるようになった曲がこの「Let It Be」だったと振り返る木根さん。もしこの曲に出会っていなければ、ピアノを弾いていなかったかもしれないと語るほど、その美しいイントロには強い衝撃を受けました。レコーディングでポールが使用した世界三大名器の一つであるドイツの「ブリュートナー」社製ピアノの音色に感銘を受けつつ、キーC(ハ長調)という初心者にも優しい構成でありながら、クラシックのセオリーを覆しGからF、そしてCへとサブドミナントを経由して終止する独創的なコード進行の画期長さ、そしてそれが後のポップスにおける偉大な教科書となった事実について、3人で深く頷き合いました。
一人の少年をポップスへと導き、やがてTMNETWORKのメロディメーカーへと成長させた原点とも言える、歴史的な1曲を改めて深く味わう特別な30分となりました。

【本日お届けした楽曲】
M1:Let It Be / The Beatles
次回も水曜夜10時30分、彼らの「好きな音楽」をディープに語り尽くします。
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毎週水曜日 10:30pm - 11pm
DJs: TMNETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登)
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