
9/23(水)は、小室哲哉さんがナビゲーターを担当。
自身が音楽家として、そして総合プロデューサーとして絶大な影響を受け、ステージ演出や作品コンセプトの思想的バックボーンとなってきたイギリスのプログレッシブ・ロックの至宝、Pink Floydを特集しました。
オープニングのBGMとして流れてきたのは、1975年にリリースされ英米初登場1位を記録した9枚目のアルバムタイトル曲「Wish You Were Here(あなたがここにいてほしい)」。 CGのない時代に実際に人間を火だるまにして撮影した、ヒプノシスによるあまりにも有名なジャケット写真や、創設メンバーであるシド・バレットへの追悼と敬意が込められた背景について振り返る小室さん。単なる「鑑賞」にとどまらず、音楽とビジュアルが不可分として存在していた当時のロック・アルバムの芸術的衝撃を熱く語りました。
トークは、小室サウンドや演出アプローチの中に今なお深く脈打つピンク・フロイドの遺伝子へと展開します。
楽曲を「組曲」として構築する発想はもちろんのこと、単なるサービス映像ではなくテーマ性を追及した映像演出、さらにはアートワークを手がけたヒプノシスへの共感へと話は波及。
TMを手がけるクリエイター陣にとっても彼らの写真集が常に共通言語となっていることや、1999年の『globe tour 1999 Relation』でステージデザイナーのマーク・フィッシャーと共に巨大なクモを出現させた演出が、アルバム『Animals』の「空飛ぶ豚」から着想を得ていたという裏話が明かされました。
また、2000〜2001年のTMNETWORKの再結成ツアー『Major Turn Round』において、特殊な「UMUスクリーン」を用いた映像表現やメッセージ性の強い演出が、ピンク・フロイドの『The Wall』ツアーから大きなヒントを得ていたそうです。
番組終盤には、1973年の歴史的名盤『The Dark Side of the Moon(狂気)』から「On the Run(走り回って)」の革新的なVCS3シンセサイザーのサウンドをバックに、小室さんがピンク・フロイドと出会った当時の衝撃と実験性について言及。もし彼らの音楽に出会っていなければ小室サウンドはまったく違ったものになっていたという告白とともに、時代を先取りする圧倒的なセンスとプログレッシブ・ロックの魅力を多角的に紐解いていきました。
番組のラストには、儚くも美しいアコースティック・ギターと詩的な旋律が心に沁みる「Wish You Were Here」をあらためてオンエア。概念を破り続け、音楽を総合芸術へと引き上げたピンク・フロイドの偉大な響きと、その哲学を未来へと継承するTMNETWORKの情熱に包まれながら、至福の30分間は幕を閉じました。

【本日お届けした楽曲】
M1:Wish You Were Here / Pink Floyd
次回も水曜日の夜10時30分、彼らの「好きな音楽」をディープに語り尽くします。
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毎週水曜日 10:30pm - 11pm
DJs: TMNETWORK(小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登)
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https://radiko.jp/r_seasons/10032449
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