おはようございます!FX編集部の田中です🌅
昨夜の海外市場は、日米関税合意の余韻が続く中、ECBの政策据え置きが注目を集めました。トランプ政権の関税政策を巡る動きが一段落したことで、投資家の視線は来週の日米金融政策会合に向かっています。ドル円は147円台前半でのもみ合いが続いており、市場は次の材料待ちの状況です。
それでは、昨夜の重要なニュースをお届けします!
ECB、8会合ぶりに政策金利据え置き決定
欧州中央銀行(ECB)は24日の理事会で、中銀預金金利を2.0%に据え置くことを決定いたしました。これは昨年7月以来8会合ぶりの据え置きで、昨年9月から7会合連続で実施してきた利下げサイクルが一旦休止となります。
ラガルド総裁は記者会見で「ECBは様子見モードにある」と述べ、トランプ政権の関税政策を巡る不確実性などを理由に慎重な姿勢を示しました。過去1年間で政策金利は4.0%から2.0%まで大幅に引き下げられており、今回の据え置きは市場予想通りでした。
投資家の皆さんにとっては、9月の次回会合での利下げ再開時期が気になるところですね。ユーロ圏経済の動向と併せて注目していきましょう。
米新規失業保険申請件数、6週連続減少で雇用市場底堅さ示す
米労働省が発表した新規失業保険申請件数(7月19日週)は21.7万件となり、市場予想の22.7万件を下回りました。これで6週連続の減少となり、米労働市場の底堅さが改めて確認される結果となりました。
この結果を受けて、FRBの早期利下げ期待が後退し、ドル指数は上昇基調を維持しています。来週30日のFOMC会合では政策金利の据え置きが濃厚ですが、パウエル議長の発言内容が今後の利下げタイミングを占う重要な手がかりになりそうです。
雇用市場の安定は経済の基盤ですから、この傾向が続けばドル高要因として働く可能性が高いですね。
原油価格、貿易交渉進展期待で上昇基調継続
25日のアジア時間に原油価格は上昇を続けており、WTI原油は66.33ドル(前日比+0.36%)、ブレント原油は69.47ドル(同+0.29%)で推移しています。
日米関税合意により貿易を巡る不確実性が一部解消されたことで、世界経済の安定化期待が原油需要の下支え要因となっています。また、ロシアの汽油輸出削減報道も価格押し上げに寄与しました。
エネルギー価格の動向は為替市場にも影響を与えますから、資源国通貨への影響も含めて注視していく必要がありますね。
ドイツIFO企業景況感指数に注目
本日17時(日本時間)には、ドイツの7月IFO企業景況感指数の発表が予定されています。ECBが政策据え置きを決定する中、ユーロ圏最大経済国であるドイツの企業マインドがどのような水準にあるかが注目されます。
前回は市場予想を上回る結果でしたが、今回も堅調な数値が出ればユーロの下支え要因となる可能性があります。逆に予想を下回れば、ECBの政策正常化ペースにも影響を与えかねません。
今後の注目ポイント
来週は金融市場にとって極めて重要な週となります:
- 7月30日(火): 米FOMC政策金利発表・パウエル議長会見
- 7月31日(水): 日銀金融政策決定会合結果発表
- 8月1日(木): 7月米雇用統計発表
特に日米の金融政策会合は、今後の相場方向を決定する重要なイベントです。日銀については年内利上げ観測が高まっていますが、具体的なタイミングについての示唆があるかが焦点となります。
編集部からのコメント
日米関税合意により市場の不確実性が一部解消されましたが、今度は金融政策の動向に注目が集まっています。特に日銀の利上げタイミングは円相場に大きな影響を与える可能性が高く、来週の決定会合での発言内容を慎重に見極める必要があります。
また、ECBの据え置き決定により、主要中央銀行の政策スタンスに微妙な違いが生まれています。この政策格差が通貨間の相対的な強弱に影響を与える可能性もありますので、中長期的な視点での戦略構築が重要になってきますね。
本日も一日、安全で利益の出る取引を心がけてまいりましょう!📈 何かご質問がございましたら、いつでもお気軽にお声かけください。
FX編集部 田中








