2025年9月15日(月)朝10時の更新をお届けします。前日は日本市場が敬老の日で休場でしたが、海外市場では重要な動きがありました。特にトランプ大統領の政治的な発言と今週の「中銀ウィーク」を控えた慎重な動きが目立ちました。ドル円は147円台前半で推移し、投資家の皆さまにとっては注目の一週間の始まりとなりそうです。
重要ニュース
トランプ大統領、ワシントンD.C.に国家非常事態宣言を表明
トランプ大統領は15日、首都ワシントンD.C.のバウザー市長が移民・税関捜査局(ICE)への協力を拒否したことを受け、国家非常事態を宣言すると表明いたしました。「必要であれば連邦管理下に置く」との強い警告も発し、州兵投入の可能性も示唆されています。
この政治的な緊張は為替市場にも影響を与え、リスクオフの動きからドル売り・円買いが進行。USD/JPYは147円40-50銭台まで下落いたしました。政治リスクは予想以上に市場心理に影響することがありますので、今後の動向には十分注意が必要ですね。
今週は「中銀ウィーク」!主要3中央銀行の政策決定が集中
いよいよ今週は投資家が最も注目する「中銀ウィーク」です!
- 米FOMC(16-17日): 0.25%の利下げがほぼ確実視されており、市場の織り込み度は90%を超えています
- 日銀金融政策決定会合(18-19日): 全ての専門家が現状維持(0.5%据え置き)を予想
- 英イングランド銀行(18日): 4%据え置き予想ですが、一部政策委員の利下げ主張で票が割れる可能性
特にFOMCでのパウエル議長の記者会見では、今後の利下げペースに関する発言が注目されます。投資家の皆さまにとって、今週は相場の方向性を占う重要な週となりそうです。
「高市トレード」から一転、リスクオフの円買いへ
前週話題となった「高市トレード」による円売りの動きに変化が見られました。高市早苗氏の総裁選出馬観測では積極財政・利上げ慎重姿勢への期待から円売りが進行していましたが、15日は米株先物の下落や政治不安を受けてリスクオフムードが強化されています。
個人投資家のポジション動向でも円売りポジションの手仕舞いが増加傾向にあり、市場は政治材料よりも経済ファンダメンタルズを重視する流れに戻りつつあります。相場の流れが変わる時は、慎重な判断が大切ですね。
金市場では引き続き強い動きが続いています。FRB利下げ観測と中東地政学リスクが金価格を押し上げており、大手金融機関UBSは2025年末の金価格予想を3,800ドルに上方修正(従来比+300ドル)いたしました。
実質金利の低下観測が金の投資魅力を高めており、ETF(上場投資信託)への資金流入も継続中です。不透明な情勢が続く中、安全資産としての金の役割が改めて注目されていますね。
今後の注目ポイント
- FOMCでの利下げ幅: 市場は0.25%を織り込んでいますが、0.5%のサプライズの可能性も
- パウエル議長記者会見: 今後の利下げペースに関する発言に要注目
- トランプ政権の政治リスク: 国家非常事態宣言の実際の発動可能性
- 日銀の年内利上げ観測: 植田総裁の会見での言及内容
- 自民党総裁選の展開: 政策方針の明確化と市場への影響
編集部からのコメント
今週は本当に重要な週になりそうです。特にFOMCでの利下げ開始がほぼ確実視される中、問題はそのペースと今後の見通しです。また、トランプ大統領の政治的な発言も相場に影響を与える可能性があります。
投資家の皆さまには、ニュースに一喜一憂せず、冷静に情報を整理して判断していただければと思います。今週後半にかけて大きな変動も予想されますので、リスク管理はいつも以上に重要ですね。
最後に
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!今週は「中銀ウィーク」ということで、普段以上に注目すべきイベントが目白押しです。重要な発表の際は速報でもお知らせいたしますので、ぜひチェックしてくださいね。
皆さまの投資活動が成功することを心よりお祈りしております。また明日の更新でお会いしましょう!
FX編集部 田中
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