こんにちは、FX編集部の田中です。
本日は、為替市場で「介入警戒(レートチェック観測)」が一気に強まり、円が急伸した1日でした。ドル円は日中の高値圏から急反落し、主要市場は為替主導で神経質な値動きとなりました。あわせて、米金利は低下、金は上昇と、「リスク回避+ドル安」寄りの反応が目立ちました。 Source
介入警戒(レートチェック観測)で円が急伸、ドル円は155円台へ
23日のNY外為市場でドル円は大きく反落し、終値は155.70円(前日NY終値158.41円比で-2.71円)となりました。日中は日銀イベント後の流れでいったん159.23円まで上昇したものの、その後は「政府・日銀が為替介入の前段階となるレートチェックを行った」との見方が広がり、円買いが断続的に観測されました。レンジは155.63~159.23円と、1日での振れ幅が極めて大きい形です。 Source
なお関連報道として、日経では「米当局側でもレートチェック観測が意識された」旨が報じられており、市場では日米協調介入の連想も円買いを強めた要因とみられます。 Source
(補足)レートチェックとは、当局が銀行などに「その時点の為替レート水準」を照会する行為で、実弾介入の“前触れ”として市場が警戒しやすい点がポイントです。
米株はまちまち、ダウ安・ナス高/半導体(SOX)は下落
NY引けの株式は強弱まちまちで、ダウ30種平均 49098.71(-285.3、-0.58%)、ナスダック 23501.244(+65.225、+0.278%)、S&P500 6915.61(+2.26、+0.03269%)でした。半導体株指数のSOXは7957.926(-97.247、-1.207%)と相対的に弱い動きです。 Source
株式が「全面リスクオフ」になり切らなかった一方で、半導体が弱い点は、投資家心理がまだ慎重であるサインにもなります。読者の皆さまも、指数だけでなく“どのセクターが買われたか”を見ておくと、次の相場の色がつかみやすいです。
米国債利回りは低下(安全資産需要+為替急変の影響)
債券市場では利回りが低下(=債券価格は上昇)し、米2年債利回り 3.596(-0.018)、米10年債利回り 4.231(-0.02)、米30年債利回り 4.829(-0.02)でした。 Source
為替が急変すると、短期勢のポジション調整が入って「安全資産(国債)」に資金が向かいやすくなります。金利の低下は一般にドル高材料になりにくく、ドル円の戻りを抑える方向に働きやすい点が実務上のポイントです。
金は4979.70ドルへ上昇、原油も反発
商品市場では、COMEX金が4979.70ドルで取引を終え、時間外も含めたレンジは4901.20~4991.40ドルでした。原油(WTI)は61.07ドルへ反発しています。 Source
金の上昇は「安全資産需要」だけでなく、記事内で触れられているようにドル資産に対する懐疑的な見方が広がっている局面では特に反応しやすい傾向があります。 Source
米PMIは小幅に予想下振れ、ミシガン大は上振れ
指標面では、米PMI(速報)が51.9と小幅に予想を下回りました(製造業・非製造業の内訳も同様に小幅下振れ)。一方、ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)は56.4と上振れています。 Source
この日は「指標で動いた」というより、為替のイベント要因が主役でしたが、金利やドルの方向性を補強・打ち消しする材料として、数値は押さえておきたいところです。
今後の注目ポイント
まず最大の焦点は、当局の次の一手(実弾介入の有無)です。レートチェック観測が出た後は、市場が「次はいつ来るか」を織り込みに行くため、ドル円は戻りが売られやすく、値幅も出やすい地合いになりやすいです。 Source
次に、米金利の低下が一過性かどうかも重要です。金利が戻ればドル円も戻りやすくなりますが、介入警戒が強い局面では上値が抑えられやすく、「金利差だけでは説明できない」値動きが出やすくなります。 Source
編集部からのコメント
今回のポイントは、材料そのものよりも「市場が何を怖がったか」です。
レートチェック観測が出た日は、テクニカルの節目やオーダーが一気に飲み込まれ、想定以上に滑りやすくなります。ポジションを取る場合は、普段以上に損切り幅・ロット調整を丁寧に行うのが安全です(特に週末・流動性が落ちる時間帯は注意が必要です)。 Source
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
明日も10時に更新いたしますので、よろしければまたご覧ください。
FX編集部 田中
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