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『ビジプロ』番組後記

番組から
2021/04/18

初回のゲスト(当番組ではゲストのことを「ビジプロ」とお呼びする)には、日本初の音声メディアプラットフォームである「Voicy」を運営する緒方さんにお越しいただいた。

Voicyとは、ひとりで簡単に収録できるボイスメディアであり、緒方さんは「声のブログ」と表現されていた。

緒方憲太郎(Voicy創業者)


10年ほど前にスマートフォンが現れ、人々は、数多のテキストや動画に飲み込まれるようになった。

周りを見渡して、スマホを見ていない人を探す方が困難なほどである。

一方、そのスマホへコンテンツを提供者する側からすれば、数々のコンテンツ提供者と戦い、スマホという小さな画面で自分のスペースを勝ち取らなくては、生きていけなくなった。

LINEもYouTubeも、FacebookもNewsPicksも、小さなスマホ画面での「目の可処分時間」争奪戦をしており、年々、その戦いは熾烈になるばかりである。


一方で、「耳の可処分時間」は、そこまでレッドオーシャンにはなってはいない。

米国からclubhouseが上陸し、多くの人がこぞって音声アプリを利用したのは記憶に新しいが、まだ、耳が日中フル稼働の人は存在しない。

また、日常のBGMという視点でとらえれば、人は起きてから寝るまで、耳は空いているのである。

そこに目をつけ、音声メディアプラットフォームを開発し、運営しているのがVoicyなのである。


音声メディアの行末については、今後、プレジデントオンラインで記事化していこうと思うので、詳しくは、そちらを参照してもらえればと思う。


そんな、未来を創るビジプロである緒方さんに私が感じたことは、世の中に新しい価値を創造することに強烈な生きがいを感じ、心底楽しんでいたことだ。


番組内の企画である「成功者が本当は教えたくない、ビジネスに必要な3つの力」では、「楽しむ力」を挙げてもらった。

起業家本人が、自分のビジネスを楽しんでいないと、誰も集まってこないし、ついてこない。

従業員は当たり前のこと、取引先や投資家、事業に関係するすべての人だ。

緒方さんは、自身が運営しているサービスを全力で愛し、全力で楽しんでいるからこそ、多くの人を巻き込み、ここまでのサービスに昇華させることができたのであろう。


また、自身が思い描く未来を、うまくプロダクトに落とし込んでいた。

これから先、音声での情報収集は、質と量の両方が求められるようになってくる。

そのため、Voicyでは、倍速聴取の工夫を丁寧に行っている。

たとえば、配信者がBGMをつけてしまえば、倍速設定ではBGMまで倍速となり、耳障りが悪い。

Voicyは、聴取者が自身でBGMを選べるようになっており、倍速ですばやく良質な情報を得ることができるようになっているのだ。

既存のラジオ局ではそんな発想にすら至らないだろう。

そして、これは、聴取者だけのメリットだけではない。

配信者も編集作業などが不要となり、日常で配信をすることに抵抗感が薄くなることで、配信の継続性が高まるのである。


このようにサービスを突き詰めていけば、要素が削ぎ落とされシンプルになるというのも学びであった。

AppleのiPhoneに象徴されるように、説明書もなく簡単に多くの機能が使えるのが、昨今のプロダクト開発の重要な視点である。

そんな視点を徹底的にユーザー目線に置きつつサービスを作り上げる情熱は、音声メディアが今後、世の中に大きな変化、価値の創造をもたらすと緒方さんが確信しているからであろう。


ビジプロDJ 三戸政和


4/18(日)8:30pm - 9pm

ビジプロ

DJ: 三戸政和(事業投資家)

メール: bp@interfm.jp

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