
第57回(2026年5月7日放送)
テーマ:「老害にならないために」
今日のテーマは「老害にならないために」。一般的に“老害”という言葉は、邪魔な年配者、時代遅れの人、既得権益にしがみつく人、そんなイメージで使われることが多いです。でも、それだけで片付けると本質を見失うと言っていました。
政治の世界でも、企業の世界でも、権力を持つ人たちはいます。問題なのは、その権力そのものではなく、それを社会のためではなく私利私欲のために使っていること。単純に「権力を持っている=悪」ではなく、その力をどう使っているかが重要なんだという話でした。
一方で、電車で威張っている人や、年齢を理由に横柄な態度を取る人もいます。そういう“小さい老害”も確かに存在する。でも、それは単なる迷惑行為であり、年齢の問題というより、その人自身の問題だと言っていました。
では、本当の意味での“老害”とは何なのか。苫米地さんは、それは「社会の構造や不条理を知っていながら、口をつぐみ、自己保身に入ること」だと言います。若い頃、自分自身も理不尽な構造の中で苦しみ、犠牲になってきたはずなのに、年齢を重ねた途端に“もう自分だけ平穏に暮らしたい”と黙り込む。その姿勢こそが、本当の老害だという考え方でした。
長年社会を見てきた世代には、若い人たちよりも多くの経験があります。どんな仕組みが人を苦しめるのか、どんな権力構造が社会を停滞させているのか、本来はよく分かっているはず。それなのに、それを次の世代に伝えず、何も言わずに引退してしまう。それでは社会は変わらないということでした。
だからこそ、年齢を重ねた人に必要なのは、「第二の人生を楽しむこと」だけではなく、自分の経験や知恵を次の世代へ渡していくこと。若い人たちが同じ失敗を繰り返さないように、社会の構造を教え、必要なら改善のために行動すること。それが本来の役割だと言っていました。
また、「自分のために生きる」という発想についても触れていました。多くの人は、“今まで会社や家族のために生きてきたから、老後は自分のために生きたい”と考える。でも実際には、もっと広い視点で、多くの人のために生きることが必要なんだという話でした。
苫米地さんは、自分の活動も“自分のため”ではなく、できるだけ多くの人に向けてやっていると言います。YouTubeも、本も、ラジオも、自分個人の利益ではなく、社会全体や次の世代に向けたもの。その感覚を、年齢を重ねた人ほど持つべきだと語っていました。
さらに、これからの時代のリーダー像についても話していました。これまでは、既存の権力構造の中で“上から選ばれる人”がリーダーになってきた。でもこれからは、「社会にこういう価値を作りたい」と提示し、それに共感した人たちが集まるようなリーダーが重要になるという話でした。
時間の使い方についても印象的でした。年を取ると「残り時間が少ないから、自分のために有意義に使いたい」と考えがちだけれど、時間そのものの価値は若い頃も年を取ってからも変わらない。むしろ、年齢を重ねた人ほど、より多くの他人のために時間を使うべきだという考え方でした。
最後に、老害ではない生き方とは、「次の世代のために何ができるか」を考え続けることだとまとめていました。自分の老後の楽しみだけを考えるのではなく、若い世代に何を残せるのか、どんな社会を引き継げるのか。その視点を持ち続けることが、本当の意味で“老害にならない”ということなんだと思わされる回でした。
---
毎週木曜日 深夜0am - 0:30am
DJ:苫米地英人
ハッシュタグ:#cosmicradio
番組をradikoタイムフリーで聴く▼
https://radiko.jp/r_seasons/10029353
「スマートニュース」APPからradikoへは、こちら▼