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2024/04/19
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5/8（日）9pm - 9:30pm
いらっしゃいませ！
事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さんでお送りしている『お店ラジオ』。
ゲストは、株式会社ジンズホールディングス代表取締役CEO、田中仁（たなか・ひとし）さんでした。
現在ではメガネの販売本数日本一のアイウエアブランド「JINS」の創業者です。
「JINS」といえば、1本数万円が普通だったメガネを数千円で売り出して、日本のメガネ業界の常識を変えたブランドですね！
三戸さんも「JINS」のメガネにお世話になっているみたいですよ。
さて、最初は服飾雑貨の卸ろしを行っていたという田中さん。
異業種であるメガネ事業への参入は、壁も多かったのではないでしょうか。
当初、国内では「そんな安いメガネ屋さんに、うちの高い品質のレンズは卸しません」と言われ、レンズ工場の開拓を韓国で行ったそうです。
そして、そのレンズを仕入れるためには、レンズの輸入許可も必要。
さらに視力測定やメガネの加工など、仕事量も多くて、なかなか簡単に参入できないと言います。
「やってて、コレは参ったと…。大変な世界に入っちゃったなと思った（笑）」。
そう語る田中さんは、まず「一歩踏み出せるかどうか」が大切なことで、実際にご自身も「ずっと色んなことにチャレンジしてましたね」と語ってくれました。
例えば…
ブルーライトをカットするPC用メガネ。
今では当たり前にありますが、ブルーライトという概念を生み出し、世界で初めてブルーライトカットメガネを売り出したのが「JINS」なんです。
その発想はどこからきたのでしょうか。
メガネを“視力矯正用具”と考えると、お客様は、日本の人口1億2000万人のうち半分以下になります。
半分の人は視力が良いわけですが、その人たちもサングラスはかけます。
「メガネって何だろうって考えたときに、目を守るという機能もあるし、より良く見えるという機能もある」と田中さん。
ちょうどその頃、田中さん自身が目の奥の痛みに悩んでいました。
PC作業をしていて、夕方になると、とにかく目が痛くなる。
そこで病院に行ったら、もしかしたらそれはブルーライトじゃないか…と言われたそうです。
「でも、それを本格的に調べたところはないって言うんですよ。だったら本格的に調べたいです、ということで臨床実験を色々やりました」。
そうして誕生したのが「JINS」のブルーライトカットメガネ。
2011年の発売から現在まで、累計販売本数1,100万本のヒット商品になりました。
しかし、ここにくるまで全てが順風満帆だったわけではありません。
「JINS」は2006年に上場していますが、そのあと「自分は経営者として能力がないのではないか」と追い込まれるほど売上が落ちます。
株価も落ち込み、M&Aのお誘いが数多くくるくらいだったそうです。
そんな時に出会ったのが、ユニクロの柳井正さん。
2008年12月のことでした。
「志なき経営は絶対に成長しない」「今の御社は、もうこの先、将来はないと言ってますね」という厳しいお言葉を頂いて、「自分自身が何のために働くのか。会社が何のために存在するのか。そういったことを初めて考えた」と言います。
生き方の覚悟は決まった−−−。
2009年9月17日が「うちの会社の“桶狭間”だった」という田中さん。
2009年1月、幹部で合宿を行い、「メガネをかける全ての人に、よく見える、よく魅せるメガネを、市場最低、最適価格で、新機能・新デザインを継続的に提供する」というビジョンを制定。
それまで追加料金がかかっていた薄型レンズを、追加料金ゼロに。
またフレームも、安心安全ですごく軽いものに。
これは、哺乳瓶や医療用カテーテルなどの素材を作っている会社があって、そこの素材をフレームに使うことにしました。
しかし、この軽いフレームのメガネを世に売るためには、大量に生産しないと安く作れません。
当時、月2千〜3千本売れたらヒット商品だったそうですが、そんな時代に一気に7万本を注文。
これには三戸さんも、「7万！怖いですね〜、その在庫」と一言。
さらに、そういったことを全て宣伝するために、年間1億円しか使わなかった宣言広告費を、1カ月で5億円も使ったそうです。
ひえ〜！！チャレンジ以外のなにものでもありません。
そして迎えた決戦の時、9月17日。
朝から「JINS」のお店の前に、行列ができていました。
当時を振り返って、田中さんはこう語ります。
「それまで自分が知らなかった価値を教えてくれたら、飛びつくお客様もいる。業界やお客様に対して、フレームってものに問いをかけた結果、それに反応してくれたお客様が結構いらっしゃったってことでしょうね」。
ちなみに、その後、柳井さんお礼に行ったところ、「頼まれて色んな人にアドバイスをするけど、実行する人はほとんどいない」とのことで、「数少ない実行者だ」と言われたそうですよ。
まずは、一歩踏み出す。
そしてチャレンジし続ける。
それが「JINS」なんですね！
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5/8（日）9pm - 9:30pm
DJs: 三戸政和（事業投資家）, 山本博士
メール: omise@interfm.jp
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