番組から
2024/05/02
![interfm : インターFM [ 89.7MHz TOKYO ]](/image/logo_inter-new-tagline.svg){kind=logo}
7/16（日）9pm - 9:30pm
『お店ラジオ』にようこそ！
パーソナリティは、事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さん。
ゲストは、SRSホールディングス株式会社の代表取締役執行役員社長、重里政彦さんでした。
SRSホールディングス株式会社は、「和食さと」をはじめ、「にぎり長次郎」「天丼・天ぷら本舗 さん天」など和食に特化した外食チェーン。
なかでも「和食さと」は業績を伸ばしていて、その人気の秘密は、低価格や品数の多さ、そして食べ放題の「さとしゃぶ」です。
そんな「和食さと」において、単一業態と戦うためにも“食べ放題”を始めたと、重里さんは言います。
「専門店との戦いは本当に厳しいです。だからこそ、総合店でやれることは何か、総合店の価値をどうやったらお客さまに伝えられるのか、ということで出てきたのが『さとしゃぶ』ですね」とのこと。
「さとしゃぶ」は、牛肉と豚肉が食べ放題で、出汁が選べ、さらに様々な一品料理も用意されています。しゃぶしゃぶ、天ぷら、寿司、唐揚げなど何でもそろっている和食の食べ放題！何故、こういったメニューを始めたのでしょうか？
「私が和食さとに入社したとき、色々見に行ったんですね。その時、行列になっていたお店が焼肉の食べ放題でした。やっぱり食べ放題は、ご家族にとってプラスなんだな…と。お子様に好きなだけ食えと言えることは親としても幸せなことなんだな、そう感じまして。うちなら、しゃぶしゃぶの食べ放題をやりながら、唐揚げや寿司なども一緒に提供できる準備は整っているわけですよね。これは我々の強みだと。だから、普通のしゃぶしゃぶ食べ放題じゃなくて、『和食さと』という業態の強みを生かしていこう！と、現在の形になってきたんです」。
三戸さんも子供の頃からお世話になってきたという「和食さと」。しかし、それほどの品数を用意するということは食材の数も膨大なわけで、その上で食べ放題というのは、原価コントロールが難しいのではないでしょうか…。
すると、「これがチェーン店のいいところ」と重里さん。
「例えば200店舗あるうち、最初は10店舗ぐらいで実験するんですよ。1980円と2380円のツープライスで、全く同じ内容のものを別々のお店で売り出したんですね。これ、1980円のお店は大行列ができたんです。で、2〜3カ月やって、どちらの価格でやったほうがインパクトがあって、会社の成長につながるかなと、相当議論があったんですけど、粗利率を落としてでも1980円で始めようとなった。それが成功のきっかけだったと僕は思います」。
つまり、全店舗で展開していくことで、粗利額（売上総利益）が取れるという計算だと教えてくださいました。
さらに、食べ放題を1年ほど続けていくと、一人のお客さまがどれぐらい食べるのか？といったことが分かってきます。
「もちろん500グラムの人もいれば、2キロ食べる人もいるんです。だけど、多くの店舗でやったら、だいたいこの平均値になるっていうのが出てくるんですね。それが驚くことに、約1.2キロ食べるんですよ」と、重里さん。
えっ、1.2キロはすごいですね…。どうやらお客さまのほうも、食べ放題に慣れてくると、例えば肉から食べるなど賢い食べ方をするようになってくるそうです（笑）
「この1.2キロのメニュー構成をどう作るか。今度は我々が考えるんですよ。お客さまが好んで食べるもので、喜んでいただいて、結果的に原価が想定内におさまるってことにしていかないといけない。これが技術ですね」。
そのために「和食さと」では、メニューの位置まで考えているそうで、お客さまの満足度と原価の兼ね合いを保つために様々な工夫がされています。
ほかにも、お手頃価格なのに本物志向の廻転寿司「にぎり長次郎」や、天丼・天ぷらをより身近な存在にしたいという想いが詰まった「天丼・天ぷら本舗 さん天」など、一般的に“やりづらい業態”を展開している重里さん。
この疑問に対しては、「多少は難しさってのがないと、独自性は保てないと思いますね」とのことでした。
なるほど、確かに。みんなが簡単に真似できない業態だからこそ、その店ならではの魅力でお客さまが集まるんですね！
もちろん、そのために必要な職人の育成、人材教育、オペレーション改善、低価格を維持するやり方など、あらゆるノウハウがあります。このあたりのお話は是非、アーカイブでご確認くださいね！
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それでは皆様、またのご来店お待ちしております！
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7/16（日）9pm - 9:30pm
DJs: 三戸政和, 山本博士
メール: omise@interfm.jp
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