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杉崎真宏

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STAY HOMEに音楽の力を!11人の音楽家の極上選曲

番組から
2020/05/02

5月2日、InterFM897で放送した特別番組『music is music POWER OF MUSIC ~今こそ聴きたい音楽~』。

11人の音楽家が「POWER OF MUSIC」の名の下に極上選曲。ナビゲーターのマスヤマコム曰く「この人はこうきたか、逆にこっちきたかとか、この人はさすがこうだ!など選曲の妙を楽しんでいただければ」とのこと。

選曲ミュージシャン:伊藤銀次/DAOKO/マイア・バルー/カジヒデキ/中島ノブユキ/高野寛/カヒミカリィ/挾間美帆/佐藤望/大貫妙子/寺尾紗穂(選曲順)

ナビゲーター:マスヤマコム、山内マリコ、Aimee Isobe、牧村憲一

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Al Green - Let's Stay Together

「まさかのとんでもないことになっちゃったいまだからこそ、マイナスに考えてもしょうがない。こんな時はガッツと愛に溢れたソウルミュージックで元気になろうぜ。今はみんな会えないけれど明るい未来がきっと来ると信じて、トンネルの出口が見えるのを待つ思いは一緒さ。OK!Let’s Stay to together。元気を出していこう。Enjoy!」(伊藤銀次)

マスヤマコム:(以下、マスヤマ)AL GREENなんですけど、まぁこれ1971年のアメリカでみんな知っているような曲です。

山内マリコ(以下、山内):映画『パルプ・フィクション』のサントラで聴いたことありましたね。

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南佳孝「これで準備 OK」

「デートのためにオシャレ準備中。陽気でキザなこの楽曲70th ファッションに身を包みマスクは忘れずに。ステップを踏みながら近所のスーパーへ買い物に行くのも良し。しっとりクラシックやアンビエントなんかもいいけど、たまにはこんな曲もどうでしょう?」(DAOKO)

山内:これスーパーに行くのにちょっとオシャレしたくなる感じですね。

マスヤマ:選曲がさ、よく考えたら変だよね。やっぱこの'76年の今ブームのシティミュージックを'97年生まれのラッパー少女が選ぶっていう。実は本人にさっき聞いたんですけど、お父さんが入り口なんだって。だから、シュガーベイブとかそういうシティミュージック。リアルタイムでどこか子供時に聞いてそれで育ったところなんでしょうね。ところで70'sファッションってどんな感じ?

山内:基本テンションは、私フォークロア調のイメージなんですけど。

マスヤマ:あぁ、そうか、それだったらDAOKOさんありかもしれないですね。

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ラ・キャラバン・パス「りんご追分」

「フランスではほぼ1ヶ月前から自粛しています。世界が揺れ動いているの、家で見届けながら。ミュージシャン達は鮮明にコラボとクリエイトをしています。日本にも何度も来日したクレイジージプシーバンドに誘われ、ビデオセッションでリンゴ追分を歌いました」(マイア・バルー)

マスヤマ:楽曲は、1952年の美空ひばりが15歳の時の曲です。マイアさんはフランスに住んでいるので、ロックダウンで向こうは外に出られないので、ミュージシャンと映像でコラボしているという。YouTubeで探すと出てくると思いますけど。実は、彼女がたぶん高校生ぐらいの頃から二十歳ぐらいかな?ご自宅で会ったことがあって、ご本人は覚えてないと思いますけど。僕のフランス人の友達がピエール・バルーさんの友達で。いろんな理由で呼ばれて行って、みんなでなたこ焼きパーティーしたりして。それで、兄弟とかとモノポリーしたことがある。

山内:なにそれー!超楽しそう。

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Georgie Fame - Sitting In The Park

「僕にとっての日常は毎週末にやってくるフットボールの試合の観戦。僕はロンドンのチェルシーFCのサポ。コロナウイルスのせいで世界の多くの国のスポーツも音楽もアートもストップしている。早く日常が戻ってきてほしいとみんなが願ってる。今はお家の椅子に座って、英国風の温かいミルクティーを飲んで過ごそう」(カジヒデキ)

マスヤマ:今の曲は1966年のGeorgie FameってイギリスのR&Bシンガーで、当時は割とThe Beatlesと同じぐらいのヒット出したりしてて。なんか渋い選曲なんですよね。さすがカジさん、音楽をすごい聴いてるから。

山内:ミルクティー美味しいですよね、私も最近、毎朝飲んでいます。砂糖はめちゃくちゃ入れます。香港のミルクティーってめちゃくちゃ甘くするんですよ。私それが好きで。

マスヤマ:イギリス行って、甘い紅茶飲んでいるとびっくりされるよ。ミルクしか入れないから。

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Jane Birkin - La javanaise

「地球規模のこの惨状の中、大切なのは身近な人同士の助け合い、いたわりあい、励まし合いなのだということを実感します。本来なら4月に Jane birkin の日本ツアーが行われるはずでした。ツアーを行える日が来ることを祈りながら、そして1日でも早く地球が日常を取り戻す日がくることを祈りながらこの曲を選びました」(中島ノブユキ)

マスヤマ:中島ノブユキさんは、もうそれこそJane birkinの音楽監督として世界ツアーを一緒にやったりしていて音楽パートナーですよ。日本でもNHKの『八重の桜』(大河ドラマ)の音楽やったりとかね。この曲はもともと1963年にSerge Gainsbourg(セルジュ・ゲンズブール:故人)が、Juliette Gréco(ジュリエット・グレコ)っていうシャンソン歌手ですけど、彼女のために、二人で夜、なんかいい感じでシャンパン飲んでたら曲ができたんで翌日プレゼントしましたっていう話があるらしいけど(笑)、素晴らしい。映画『シェイプ・オブ・ウォーター』でも、この曲の別のバージョンが使われてるらしいですよ。

山内:そうなんですね、Guillermo del Toro(ギレルモ・デル・トロ)の作品ですよね。

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高野寛 with Michael Kaneko「STAY」

「会いたいのに会えないのはもどかしいですよね。そんな世界中の人々の今の気持ちをラブソングで表現してみました。origami Home SessionsのMichael Kanekoさんのトラックに書き下ろしの歌・曲をのせて歌っています。『バンドキャンプ』で配信中です」(高野寛)

山内:「STAY」っていう曲名が本当にまさに今っぽいですね。あと高野さんの声、今聴くとめちゃくちゃ沁みますね。優しい。

マスヤマ:いまネット上でライブとかは、試みをされてるんですけども。いろんなネット上のレーベルの曲、バックトラックを聴いてたら自分が作っていた曲にピッタリ合うんじゃないかってことで、それに載せて歌詞を作ったっていう。これがゼロの状態、デモの状態から仮ミックス、それから完成品というのが高野さんのnoteを見ると全部聴けるんで面白いですよ。

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カヒミカリィ「Animal Architecture 動物建築」

「先日私たち人間が、外出自粛をしているおかげで普段は隠れている動物たちが世界中の色々な街に姿を見せているというニュースを見ました。この曲は偶然にも私が、約10年前に同じモチーフで書いたものです。私たちは今思い切っていい方向へと大きく舵を切るときなのだと思う日々です」(カヒミカリィ)

マスヤマ:この曲、歌詞が面白いんですよね。メッセージの中にもありましたけど、ある日、目が覚めたら誰もいない。庭に出ても道に出ても誰もいない。どんどん街に出てったらレストランのドアに象が挟まってる!とかね。プールで熊が泳いでる!とかね。ファンタジックな歌詞なんですけど、今そういうことは実際に世界で起きてる。

山内:そうなんですよね。鹿とかが村に降りてきて・・・とか見たりすると予言している曲に思えたりして。

マスヤマ:あと、今いろいろ良くないことが起きてますけど、唯一に近い、いいことは自然環境がすごい良くなっているという。

山内:この曲、作詞はカヒミさんなんですけど作曲はJim O'Rourke(ジム・オルーク)とか、大友良英さんたち。誰とコラボしてもカヒミさんの声と個性って常に引き立つんですよね。

マスヤマ:永遠の憧れって言ってるもんね、いつも。

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モルゴーア・クァルテット「RED」

「より多くの音楽ファンの方に、ムムッと思っていただけたらと、日本が誇る弦楽四重奏団が超本気で演奏するKing Crimsonをお送りします。大のプログレファンであるこのカルテットのリーダー、荒井英治が編曲。ツワモノ奏者によるツワモノ奏者のための完璧な譜面に作曲家としてはぐうの音も出ません。あぁ、極上!」(挾間美帆)

マスヤマ:今日お届けする11曲の中で、この曲が一番ウケた!

山内:私も「あ!」って思いました。面白かった!元ネタはKing Crimson(キング・クリムゾン)なんだけども、それを弦楽四重奏が演奏しているっていう。私はオリジナルをそんなに知らないから原曲から聴いちゃって、そこから元ネタに戻ったらめちゃくちゃウケちゃった。

マスヤマ:ギャップにね。挾間美帆さんはもちろんジャズの作曲家なんですけども、僕が知らない人に説明するときは「ちょっとね、プログレっぽいんだよね」って言ってたことがあって。僕は実際レコーディングとかも行ってるから、本人がプログレを選んできたっていう(笑)。この「RED」っていうこの曲も、昔のアルバムのタイトルですけど、裏面見るとメーターの針がレッドゾーンに振り切れてるっていう、今の時代を象徴してる曲なんですよ。

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坂本龍一 & 大貫妙子「a life」

「自由に音楽を聴くことができるなら、まだ僕らの手に日常がある。本、映画、音楽、様々な文化的行為は未来の自分への栄養となりそして子供達に繋がっていく。ひどく落ち込んだり、気丈に振る舞ったり1日中家にいるはずなのにどこか上の空。そんな日常をフラットに戻すために、僕は音楽を聴いて明るい明日を願います」(佐藤望)

マスヤマ:彼は、『music is music』のエンディングの曲を書いてる人ですからね。そして最近ではアニメが最初に話題になりましたけども、『映像研に手を出すな!』。実写版の音楽もやってます。

山内:私は、アニメにまずハマったので。めちゃくちゃハマりました!私、浅草氏の声を演じた伊藤沙莉さんが素晴らしいなと思って。

マスヤマ:男の子っぽい感じですよね。俺はどっちかって言うと金森氏が好き。プロデューサー役の。

山内:今まで日本のアニメとかって、お金が好きなキャラクターっていうのは、あんまりポジティブには描いてこなかったじゃないですか。あれを見た子供達が、お金を管理したり、儲けることの素晴らしさ、大事さをちゃんと感じてくれたら嬉しいですね。

マスヤマ:現実はアレだからね。実写の映画版も近日公開予定です。

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Tony Bennett - The Playground

「子供の頃は世界の大きさなんかわかんなかった。大人になってもわからないことはたくさんある。でも一つ一つを解決していくことが生きるって言うことなんだね」(大貫妙子)

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Keith Jarrett - Shenandoah

「大切な人が教えてくれた曲。冬の後の種々の芽吹きのような穏やかさと、ゆく人を送る夕焼けのような切なさ。聞くたびに不思議な考えに包まれます。くたびれたような泣き出したいような、なかなか覚めない夢のような日々の中でこの曲が何も言わずただ抱きしめてくれるような気がしています」(寺尾紗穂)

マスヤマ:この曲が、しみますね。夕焼け小焼けっぽいような感じもあるし。アメリカのトラディショナルって言うか、民謡ですよね。誰が書いたかも分からない。ミシシッピ川のことを歌った歌みたいですね。"Shenandoah"って言うのは、ネイティブアメリカンのなんか偉い人名前だとか。


最後に、この放送の企画をした牧村憲一からメッセージ

今私たちはSTAY HOME。出かけても近くの自分の町。多くの時間を自分の自分たちの部屋で過ごしています。でも毎日毎日壁に向かっていては楽しくありません。友達と話したり、好きな曲のプレゼントしあったりしてるような、そんな番組を作りたいと思いました。友達であり素晴らしい音楽家の方々にこの気持ちを伝えたところ全員から賛同してもらいこの番組が生まれました。ありがとう音楽家の皆さん。協力してくださったスタッフの皆さん。そして聞いてくださった皆さんに感謝します。

STAY HOME


music is music 

日曜日 23:00-23:30

ナビゲーター マスヤマコム、山内マリコ、Aimee Isobe、牧村憲一

映画『この世界の片隅に』、コーネリアスのサウンド・プログラマ美島豊明のソロ・プロジェクトmishamsh*などを手がけるマスヤマコム、小説「アズミ・ハルコは行方不明」「あのこは貴族」などで知られる作家の山内マリコ、学生時代をハワイ、NYで過ごし、現在は「花とんぼ」社のアートディレクター、2017年に第一子を出産したAimee Isobeが送る、「音楽は音楽」というシンプルなタイトルの音楽番組。

加藤和彦、竹内まりや、大貫妙子、フリッパーズ・ギターなどの制作・宣伝を手がけ、ノン・スタンダードやトラットリアなど数々のレーベルにかかわった「伝説の」音楽プロデューサー、牧村憲一がレギュラーゲストとして出演する。

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メールアドレス:mim@interfm.jp

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タイトル:music is music Power Of Music ~今こそ聴きたい音楽~

放送日時:5月2日(土)14:00 to 15:00

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