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「大阪王将」の会長が勧める、開店前の最初の一歩。「100軒のぞき」とは?

番組から
2022/04/17


4/17(日)9pm - 9:30pm

お店ラジオ supported by スマレジ


いらっしゃいませ!

事業投資家の三戸政和さんと、スマレジ代表の山本博士さんでお送りしている『お店ラジオ』。

ゲストは、先週に引き続き、「大阪王将」を運営する株式会社イートアンドホールディングスの代表取締役会長CEO、文野直樹(ふみの・なおき)さんでした。



今回は、「大阪王将」をここまで大きくした文野会長に、出店場所の探し方からリピート客の掴み方まで、根掘り葉掘り伺いました。すると、出るわ出るわ、キャッチーな言葉の数々!それでは振り返っていきましょう!


まずは出店場所の探し方。


どういった目線で出店計画を作っていけばいいのでしょうか?

文野会長の教えは、「月坪30万の法則」。

繁盛店の場合、一坪あたり30万=10坪で300万の売上があると言います。

街のどんな場所に繁盛店があるのか、自分の足や雑誌などでチェックしてみてください。

だいたい駅前に繁盛しているお店があるので、そのお店の近辺であれば、月坪30万のポテンシャルはある場所!ということがすでに証明されています。

また文野会長曰く、「飲食店っていうのは、家賃が10%未満だったら、収益が合う仕組みになっている」とのことで、一坪あたり30万だった場合、家賃は坪3万円以下の場所を借りれば採算がとれるそうです。

「立地調査は肝ですから」と話す文野会長は、実際にご自身も繁盛店に張り付いていた経験があるそうですよ。

そんな会長は「繁盛店の売上は、だいたい半日も見てたら読める」と言います。


そして、FLコスト(食材原価+人件費)のことも考えなければいけません。

ここでも文野会長の教え!「人件費も原材料も、ほぼ平均値は決まっているから、FL比率は60%を超えないようにする。目標は55%。本当に目標を持ってやるなら50%」とのことです。

FL比率とは、「売上に対して、食材原価と人件費がどれだけかかっているか」です。

会長は、放漫経営をしなければ、普通は60%を超えないはずだと言います。

もし超えるとしたら、それはオーナーのマネジメント能力に問題がある証拠です。


次に、お客さまの掴み方。


これに関しては、「半径300m」と文野会長。

「わざわざ電車に乗って来るような高級店やハイカラなお店などは別にして、普通のお店は半径300mしか商圏がない」とズバリ。

新しくお店をオープンすれば、半年〜1年間は“オープン景気”で、ある程度はお客さまが来てくれます。

大切なのは、その間にリピーターにつながるように「お値段以上の価値」を提供すること。

普通のお店が店舗に集客できる範囲「半径300m」で、お客さまのリピート化を図っていく。

これが最善の策だと教えてくれました。

この半径300mの範囲で繰り返し来てくれて、両親、子供、その孫まで来てくれるようになれば、何十年も続くお店になって、地域に密着して土着化していくことになります。


では、リピートを掴むための「お値段以上の価値」とは何なのでしょうか。

「原価だけでなく、アイデアが大事。お店に来てもらうための“色気づくり”はたくさんある」というのが文野会長のお考えです。

この飲食店の“色気”に関しては、飲食店未経験の方がいきなり実践することは難しいかもしれません。

「なので最初は、FCでも何でもいいから、どこかに加盟して勉強しながら経験を積む方が無難かもしれない」ということでした。

文野会長のお話を伺っていると、お客さまが来る目的となる仕掛けや企画をとても重要視していることが分かります。

味も大切ですが、まずマーケットをしっかり見る。

そして企画で、その店に行く動機を作っていくこと。

これが何より大事だということです。


さらに、今からお店を始めようと思っている方に、文野会長がオススメしたいことがあります。

それは「100軒のぞき」!

自分の味に自信がある腕自慢は、失敗しがちだそうですよ。

料理の腕を自慢する前に、まず他のお店を100軒見てみる。

そうすると、自然に自分のお店のイメージが見えてくると言います。

100軒のぞいて、目標とするお店であるベンチマークを必ず見つけて、そのベンチマークを超える業態にする。

そうすれば流行る。

学生時代から続く文野会長の長いご経験からくる言葉は自信に満ちています。

どんなお店にしようか迷っている方は、「100軒のぞき」を実践しましょう!


ちなみに、流行は継続するかどうか分かりません。

これは水商売の難しさだと言います。

だからこそ利益があるうちに償却して元をとって、次に備えておくこと。

商売の寿命もちゃんと計算に入れておくことが大事だとおっしゃっていました。


それでは最後に、いつもの質問です。

「文野さんにとってお店とは?」

会長のお答えは…「アクセントなんです」。

その心は?

B級グルメだろうが高級グルメだろうが、お店に行けば活力や元気をもらう。

生活のメリハリという意味でのアクセント。

「生きていく上での彩(いろどり)が飲食店」だと語ってくださいました。


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それでは皆様、またのご来店お待ちしております!


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DJs: 三戸政和(事業投資家), 山本博士

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