Topo Chico Hard Seltzer presents『Syndicate Radio』は、「決めつけないのがルール」を合い言葉に、新しい挑戦をしていく実験的なラジオプログラム。
自由な価値観で新しい企てをする仲間が繋がれる秘密基地として、番組DJのemmaが、毎週様々な価値観を持ったゲストを招いて、トポチコ ハードセルツァーを飲みながら、多彩な話題でゲストの素顔を引き出していく。
先週に引き続き、グラフィックデザイナーのVERDYに様々な話を聞いた後編。今週はVERDYの原点となるプロジェクト「Wasted Youth」について、始めたきっかけやその言葉に込めた想い、昨年の都知事選や衆議院選への投票を呼びかけた活動について語る。VERDYとは友人でもあるemmaだからこその話が、たくさん飛び出した。

逆に全てのことに意味があって無駄なことは何もない

emma:

先週は「Girls Don't Cry」についてお話をうかがいました。今週はVERDYさんが手掛けるもう一つのプロジェクト「Wasted Youth」についてうかがいたいと思います。そもそも「Wasted Youth」はどんなプロジェクトですか?

VERDY:

「Wasted Youth」は、僕にとって初めてのプロジェクトで、今みたいになるきっかけになったプロジェクトです。それまではバンドのデザインをたくさんやっていて、あまり仕事として成り立たないような状況で、グラフィックデザイナーとしてオリジナリティの無さにコンプレックスを感じて悩んでいたんです。絵はそこそこ何でも書けるし、そこそこデザインもできるけど、飛び抜けた独特のタッチではないし、個性が無いことが悩みで、今までやってきたことが正しかったのかを自問自答していて。それまでクライアントから依頼された仕事を受けていたけど、初めて自分のブランドとかプロジェクトを始めようと思った時に、ふと出て来たのが「Wasted Youth」という言葉です。

emma:

これも「Girls Don't Cry」の時と同様に、言葉が先行したんですね。

VERDY:

そうです。「Wasted Youth」は直訳すると、「無駄に過ごした青春(時間)」という意味なんですけど、でも僕は逆に全てのことに意味があって、悩んでいた経験にも意味があったと思っていて。だから、“無駄なものなんかない”という気持ちで始めたプロジェクトなんです。

emma:

「Girls Don't Cry」よりも歴史が長いイメージがありますけど。

VERDY:

でも半年くらいの差です。「Wasted Youth」を今話した気持ちで始めたら、それまでとは評価が違ったんですよ。反応だったり売った時の感触だったり。それで、小さいこととか、周りの目を気にしてやって来なかったことなど、いろいろなことに挑戦するきっかけになって。自分のやりたいことだけをやるという気持ちになったのが「Wasted Youth」です。

十代の頃の自分が、かっこ悪いと思うことはやらない

emma:

「Wasted Youth」は、VERDYさんにすごく近い存在のイメージがあって。VERDYさんの等身大を表しているのかなと。

VERDY:

そうですね。より自分寄りのプロジェクトです。

emma:

「Wasted Youth」で制作する時、意識していることはありますか?

VERDY:

十代の頃の自分が、かっこ悪いと思うことはやらないように心がけています。今の自分だといろいろな経験をしてきて、今ならアリかな? とか、これはアリでこれはナシとか、いろいろ考えますよね。でも十代の頃はもっと単純に、自分がイケてると思うかどうかで判断していたと思うんです。その頃の感覚を思い出して、かっこ悪いと思うことはやらないようにしようと。

emma:

かっこいいですね。

VERDY:

それと「Wasted Youth」に関しては、高校生や大学生、専門学生が、ストリートブランドを好きになるきっかけのブランドでありたいと思っています。それで10年経った時に、初めて買ったブランドが「Wasted Youth」で、「今はそんなに買わなくなったけど今もかっこよくていいよね」って、言ってもらえるものでありたいということは意識しています。

emma:

素敵です。そういう軸があるから、VERDYさんの作品もブレないんですね。

VERDY:

それは結構気をつけています。

アメリカの流行をみんなマネする割に、選挙で缶バッジを配ることをマネしない

emma:

少し前ですが、Instagramとタッグを組んで「選挙」への投票を呼びかける選挙スタンプを作ったり、「Black Lives Matter」運動を支援するためのTシャツを作ったり……デザイナーの枠を超えて様々な活動をされていますが、VERDYさんがああいった活動を行うようになったきっかけは?

VERDY:

昔は選挙のことも全く考えていなかったけど、海外に友達ができると日常的に選挙の話が出て、行かないことがかっこ悪いことと言うか、「何で行かないの?」ってなるんです。それで自然に興味を持って、日々に不満があるなら選挙に行ったほうがいいという話を、友達やいろんな人とするようになって。Instagramがそういうことをやっているのも知っていて、Instagramのチームの人とも仲が良かったので、「興味ありますか?」って声をかけてもらって、やらせてもらったんです。

emma:

そうだったんだ。私も今までは選挙に対して、それほどリアルには考えてなくて。でもVERDYさんが都知事選の時に缶バッジを作っていて、単純に缶バッジが欲しかったのもあったけど(笑)、選挙に行っていないのが、恥ずかしいことだと思うようになったんです。誰に投票したらいいか分からず腰が重くなっている若者に対して、VERDYさんたちが呼びかけてくれて、その影響で投票に行った人がすごく増えたと思っていて。そういう活動をされていて、感動したしリスペクトの気持ちをすごく持ちました。もちろん私も缶バッジをもらいに行きました(笑)。

VERDY:

でもすごく自然なことで。例えばアメリカで何か流行っているとみんな欲しいと思うし、アメリカのブランドがやっていることをみんなマネするじゃないですか。でもその割に、L.A.のアーティストでフランク・オーシャンが大統領選挙に行った人にポスターやTシャツを無料で配ったりしているけど、それは意外とみんなやらないから、自然とやり始めたんです。

emma:

私の認識不足かもしれないけど、そういう取り組みをやっている人が今までいなかったし、そういう取り組みさえ知らなくて。それをVERDYさんが日本で広めてくれたのは、若者の希望だなとすごく思いました。衆議院選挙の時もスタンプが使いたくて、ストーリーをあげたりしました(笑)。

VERDY:

あのスタンプは、自分の知らない人もみんな使ってくれました。

emma:

2週にわたりVERDYさんとお送りしました。VERDYさんとお話をしていると、本当に嘘がなくて、自分の気持ちを正直に作品にぶつけている方だなと思って。だから私自身も刺激をもらうし。知り合って4年目なんですけど、これからもいい関係を築いていけたらいいなと思う一人で、彼がやっている活動もリスペクトしています。すでに海外でも活躍されていますけど、これからがもっと楽しみだなと思いました。

VERDY
VERDY
1987年、大阪府生まれ。東京に出てきたのは2012年ごろ。イラストレーターやグラフィックデザイナーを抱えるデザイン集団VK DESIGN WORKSに所属し、2015年ごろから「Girls Don’t Cry(ガールズドントクライ)」や「Wasted Youth(ウエステッドユース)」などの大人気プロジェクトがきっかけとなりその名を世界に広めた。現在の東京のストリートシーンを語る上で欠かせないグラフィックアーティスト。2018年よりペインティング・彫刻作品も制作開始、11月19日から「Kaikai Kiki Gallery」で個展が開催される。

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