Topo Chico Hard Seltzer presents『Syndicate Radio』は、「決めつけないのがルール」を合い言葉に、新しい挑戦をしていく実験的なラジオプログラム。
自由な価値観で新しい企てをする仲間が繋がれる秘密基地として、番組DJのemmaが、毎週様々な価値観を持ったゲストを招いて、トポチコ ハードセルツァーを飲みながら、様々な話題を引き出していく。
第2回目は、先週に引き続き石野卓球を迎え、海外のクラブ事情や電気グルーヴに勇気を与えた存在など聞いた。

ベッドルームで作った音楽が世界中でヒットする夢のある時代

emma:

今週も『教えて卓球先生! 夏休みテクノ講座』を続けていいでしょうか?

石野:

いいとも!!

emma:

卓球さんが若い頃は、テクノってどういう存在でしたか?

石野:

それまではメジャーレーベルとかの大きな資本がなければ、音楽を表現するのは難しかったんだけど、インディーズのシステムがちゃんとできて。その辺にいるウィークデーは普通に仕事をしているあんちゃんが、ベッドルームで作った音楽が12インチレコードになって世界中でヒットしたりする、そういう夢のある時代でした。

emma:

すごい! 当時はどういう人が聴いていたんですか?

石野:

クラブにもいろんな側面があるけど、ドレスアップして行くようなクラブとはまた違っていて。裸のやつが多かったですよ。半裸のやつがガシガシ踊っているという。

emma:

へぇ~。でも、それも楽しそうですね(笑)。

石野:

黎明期と言うか、どんなことでも始まりの頃って混沌としているじゃないですか。それがどんどん整理されて、細分化していく。だから、当時はすごく面白かったですよ。

ネットでは分からない世界を五感で経験してほしい

emma:

今まで行った国で、楽しかった場所ってどこですか?

石野:

圧倒的にドイツが多いんですけど、スロベニアは良かったですよ。旧ユーゴスラビア。イタリアの隣、地図で言うとブーツの膝の裏のあたりにある(笑)。

emma:

あ〜はいはい(笑)。

石野:

小さいけど、すごくいい国で。1年中スキーができて、海水浴場もあるんです。あとね、女の人がすごくきれい!

emma:

ああ、大事ですね(笑)。クラブもきれいな人が多かったんですか?

石野:

そうそう。それにクラブの規模がすごくでかくて、体育館4つ分くらいのところに、毎週末びっしり人が集まるんですよ。全員ドレスアップして。それなんだけど、音楽はめちゃめちゃアンダーグラウンドのハードコアテクノだったりするのが面白くて。

emma:

楽しそう〜!

石野:

90年代〜2000年代前半の話ですけど、そこはすごく良かったですね。僕も好きでDJしによく行って、遊びにも行っていました。

emma:

これはテクノに関係無いんですけど、私は今27歳なのですが、20代のうちにやっておいたほうがいいことってありますか?

石野:

20代に限らず、今は難しいけど、いろんな国を見ておいたほうがいいとは思います。

emma:

私もコロナになる前は、一人旅でそれこそドイツやイギリス、アメリカなどに行ったんですけど、今は全然行けなくて。自分のインプットができる場所がなくなってしまって。

石野:

ネットで海外のことを知ることはできるけど、実際にその場で、皮膚で感じるものとか匂いとか、五感で得られるものは多いから、違う環境に行くのは絶対いいよね。

瀧が人前に出る最初は“FUJI ROCK FESTIVAL”で

emma:

私、バンド形態のライブは見たことがあったんですけど、“RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO”で、初めて電気グルーヴのライブを見て衝撃を受けました。

石野:

ドラムがいねえぞ、と。あと、何もしてないやつがステージにいる、と(笑)。

emma:

いやいや(笑)。聴覚的にもですけど、視覚的にも面白くて。ライブを見て楽しいとか曲がいいと思うことはあったけど、面白かったんですよ。面白くて興奮しちゃうみたいな。

石野:

最高の褒め言葉です。まさにうちらが望んでいる感想は、「楽しかった」「面白かった」「何も覚えてない」なので(笑)。

emma:

本当に楽しすぎました。そもそもライブの演出って、どうやって決めているんですか?

石野:

うちは特殊で、例えばギタリストが前に出て弾くとか演奏している姿を見せるというものでもなくて。ステージに1人、治外法権の中年太りのおじさんがウロウロしているんです。

emma:

(笑)。

石野:

僕らが90年に初めてメジャーレーベルと契約した時に、1stアルバムのレコーディングでマンチェスターに行ったんだけど……その頃はマッドチェスター・ムーブメントというのがイギリスで起きていて。そのブームの中心的なバンドがハッピー・マンデーズで、彼らもステージで演奏しないベズというメンバーがいたんです。客代表と言うか。

emma:

客席を盛り上げる役という。

石野:

盛り上げない時もあって(笑)。うちらはそれを目指していたわけじゃないけど、マンチェスターでハッピー・マンデーズのライブを見た時にベズを見て、それにすごく勇気づけられたと言うか。でも、そういう存在を説明するのが難しくて。

emma:

確かに。今までいないですもんね。

石野:

音楽学校ではギターとかキーボードとかコースがあるけど、ベズと(ピエール)瀧は無いんですよ(笑)。

emma:

瀧さんって俳優のイメージが強かったから、初めて電気グルーヴのライブを見て、かっこいいなって思ったんです。こんなに客席を盛り上げてすごいなって。

石野:

映像とかサウンドの感じとも合っていて、でも何もやっていない。それが、うちらが目指したものなんです。

emma:

新しいと思って興奮したのを覚えています。

石野:

ありがとうございます。まんまと騙されましたね(笑)。でも、いい楽しみ方だと思います。最高です。

emma:

さて、電気グルーヴは“FUJI ROCK FESTIVAL '21”への出演も決まっていて、しかも最終日のGREEN STAGEで大トリ。今からすごく楽しみです。

石野:

瀧が人前に出る最初は、“FUJI ROCK FESTIVAL”と決めていて。
本当は去年出る予定だったんだけどコロナでキャンセルになってしまったので、もしも今年もまたキャンセルになったら、もう1年待たないといけないんですよ(笑)。

emma:

絶対開催してほしいです。
ということで卓球先生、2週にわたって本当にありがとうございました。
卓球さんからいろいろお話を伺って、20代のうちに旅に出るとかいろんな国を見るのがいいと言っていただいて。私自身もこういう世の中になる前は、旅をすることが人生のルールだったのですごく通じるものを感じて。自分がやって来たことは間違っていなかったんだなと思いながら、すごく背中を押された気持ちになりました。あと、瀧さんとの絆がすてきでした。“FUJI ROCK FESTIVAL '21”もありますし、それ以外のいろんなところで電気グルーヴのライブを見るのが楽しみになりました。

石野卓球
石野卓球
テクノユニット・人生(ZIN-SÄY!)を経て、1989年に電気グルーヴを結成。
1995年に初のソロアルバム『DOVE LOVES DUB』をリリースし、これまでに12枚のオリジナル・アルバムのほか、DJ-MIX、コンピレーションなど数多くのアルバムをリリース。
DJとしての活動も行い、1998年ベルリンで開催された世界最大のテクノ・フェスティバル“Love Parade”のFinal Gatheringで150万人の前でプレイ。YMO、m-flo、ニュー・オーダー、チャットモンチー、サカナクション、MAN WITH A MISSIONなど国内外のアーティストのリミックスを手がけるほか、SMAP「SMAPのポジティブダンス」の作曲、V6「刹那的 Night」の作詞作曲も行う。日本最大の大型屋内レイヴ“WIRE”やレーベル「Loopa」などを主宰。
DJ、プロデューサー、リミキサーとして多彩な活動を行っている。

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